■惨めな舛添さんよりも権力に寄生した佐々木弁護士こそ糾弾されるべきではないか
相変わらずテレビでは、舛添都知事がロボットのように同じ言葉を繰り返しながら、頭を下げ続けています。
見ているだけで、悲しくなります。
問い詰めているほうも、その答えなど求めてはいないでしょう。
誰が見ても、舛添さんはリーダーとしてやってはいけないことをやってしまったのです。
そして、いまなおやり続けているのです。
違法行為かどうかなどは、些末な話です。
大切なのは、法の精神に即して、恥ずべき行為をしたかどうかであり、権力は法に守られるとしても、権威とリーダーシップは、信頼に支えられているのです。
すでに舛添さんは都知事の権威を失っていますから、実質的には知事の座にはもはやいないと考えていいでしょう。
そんな人をいつまでもいじめても仕方がない。
むしろ同情してやりたいくらいです。
よほど不幸な人なのでしょう。
むしろ私が腹立たしいのは、「第三者委員会調査」などというものをしゃあしゃあと記者会見までして発表した佐々木弁護士です。
この弁護士が、かつては検察にいたというから驚きです。
検察官とはどんな人たちであるか、またまた露見した感じです。
郷原さんのような元検事の方が、なぜもっとはっきりと糾弾しないのか。
テレビでの発言も聞きましたが、歯切れがよくありません。
本当にがっかりします。
調査もせずに、ただ依頼人の話をまとめただけの発表であれば、私なら1日でできるでしょう。
その報告をまじめに聞いていた記者の人たちにも驚きますが、なんでみんな席を立たなかったのか。
私には、無能としか思えません。
ちょっとだけ突っ込んだ記者がいましたが、佐々木弁護士の答えに唖然としたのか、一瞬の沈黙がありました。
もう少し突っ込んで、みんなで退席したらよかったでしょうに。
それにしても、佐々木さんのような弁護士が日本の司法を担っているのです。
言葉を選ばずに言えば、佐々木さんの調査活動は詐欺としか思えませんが、こういう人に頼むしかない舛添さんには同情したくなります。
舛添さんは大学の優等生だったそうですが、大学の成績が全く無意味なことにも、みんな気づいてほしいです。
こういう人たちが、権力を支えていると思うと、恐ろしくなります。
司法界の人たちは、何とも思わないのでしょうか。
動かなければ、同じ穴のムジナと思われても仕方がないのですが。
しかし、そう思いつつ、気になってテレビを見てしまう自分も、嫌になります。
悲しい時代です。
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