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2016/06/04

■節子への挽歌3198:他者の夢に寄生した生き方

節子
今日もまたいろんなことがありました。
動き出すと、いろんなことが動き出すものです。
いささか疲れた1日でした。
しかし何かが動き出すとなぜか元気が戻ってきます。

そういえば、一時期、あまり前向きでなかったTさんが、久しぶりに長電話をしてきました。
最後の本にすると言っていた本を書き上げたところなのですが、その勢いで、またもう一冊、本を書く気になったようです。
本だけではありません。
その本を活用した活動もしてもいいと言い出しました。
半年前とは全く違います。
やはり人は目標を持つと元気になるのです。

私は、自分自身、もう目標を持つ気はないのですが、何かをやりたいという気配を感じた人には、目標を持って動き出すように働きかけることはしています。
そしてできるだけそれを応援するようにしていますが、いつもうまくいくわけではありません。
なぜうまくいかないかは、長いことそういう生き方をしているおかげで、よくわかります。
わかっているのに、そうならないのは、残念なのですが、人の生き方は違いますから、押しつけることなどできません。
それに、そうやっても、かならずうまくいくというわけでもありません。

しかし、自分では目標を立てず、友人知人に目標を意識化させて、その実現に取り組むように働きかけるというのは、いわば「他者の夢に寄生した生き方」とも言えるかもしれません。
最近の私の生き方は、そんな傾向があるかもしれません。
困ったものですが、自分の夢が見られなくなった以上、仕方がないのかもしれません。

人はパンだけでは生きていけない。
人生にはバラが必要だという話を、最近また思い出すことが多いです。
しかし、いまの私にはやはり、バラはふさわしくありません。
もちろん、パンなどはもっと不要ですが。

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