■現代書館の「反メディア論」をお勧めします
あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発されていた前経済再生担当大臣の甘利さんを、東京地検特捜部は嫌疑不十分で不起訴にしました。
あれだけの証拠があるのに、不起訴になるとは思ってもいませんでした。
司法の世界は、どうもよくわかりません。
現代書館の「反メディア論」を読みました。
映画作家の森達也さんとジャーナリストの青木理さんとの対談です。
大きく取り上げられているのが、刑事司法の問題です。
特に死刑制度に関するところは、多くの人に読んでほしいところです。
拉致問題や沖縄に関するところも、興味深いです。
この本を読んで、やはり私たちは「司法の実体」をあまりにわかっていないことに改めて気づきました。
そこで、湯島で「司法」をテーマにした連続サロンを継続できないかと考えました。
これまでも何回か考えたことはありますが、踏み切れませんでした。
一度、友人の弁護士に頼んで、サロンを開催しましたが、その友人は大阪なので、連続開催は無理でした。
別に司法界の人がいなくてもできる話ですが、単なる雑談会にはしたくありません。
どなたか協力して下さる司法界の方はいないでしょうか。
いないとしても、まずはスタートするつもりです。
それはそれとして、先の「反メディア論」(現代書館)はお勧めです。
もちろん同書は、メディアをテーマにした対談集ですが、とても共感できます。
ちなみに、青木さんとは面識はありませんが、わたしがいま信頼できる3人のジャーナリストのおひとりです。
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