■節子への挽歌3215:支離滅裂な1日
節子
復調しました。
本が読めるようになったのです。
しばらく本が読めませんでした。
といっても、今日は読みませんでした。
ただ読めるようになっただけです。
それで、昔沖縄の人が送ってきてくれた本を探しました。
幸いにわが家の書庫から出てきました。
老後の転居予定先に、かなりの書籍は送っておいたのですが、節子がいなくなって転居をやめた後、また自宅に返送した中に運よく入っていました。
渡名喜明さんの「ひと・もの・ことの沖縄文化論」です。
昨日は沖縄の「慰霊の日」でした。
テレビで、平和の礎の前で戦争の思いを語っている人をみて、その後、安倍首相のスピーチを聞いたら、途端に気分が悪くなりました。
この人は果たして人間なのだろうかと思いました。
彼は、あの平和の礎の前に立ったことがあるのだろうか。
それで、渡名喜さんの本を読みたくなったのです。
平和の礎は、私も節子と一緒に行きました。
あれはまだ節子が発病していなかった頃なのでしょうか。
全く記憶がありませんが、明るい沖縄と悲しい沖縄があって、複雑な旅でした。
しかし、平和の礎を歩いた時には、思わず手をつないだことを思い出します。
なにかが迫ってくる気がしました。
それ以外の記憶はほとんどありません。
夢のような記憶があるだけです。
復調したのであれば、宿題に時間を割くはずなのですが、なぜか無性に外に出かけたくなりました。
じっとしていられなくなった理由は、英国がEUから離脱したというニュースのせいかもしれません。
世界が壊れだした。
そんな気がしてきました。
宿題などやっている時か、というわけです。
人間は極めて不合理な行動をとるものです。
庭の池に、ガマガエルが入らないように、網を張ろうと急に思いつきました。
それで、少し遠くにあるお店に、網を買いに行きました。
そしてちょっと濃いコーヒーを入れて、少し落ち着きました。
というわけで、居は何やら支離滅裂な1日でした。
でもまあ「宿題」は2つだけは何とか目処ができました。
明日はまた、いろいろなことがある1日です。
そのおかげで、たぶん、調子はもどるでしょう。
ここには書けないことも含めて、今日もてんやわんやの1日ではありました。
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