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2016/07/11

■節子への挽歌3229:千日会の季節

節子
先日会った私と同世代の人が、こんな時代になるとは長生きしすぎたと嘆いていましたが、私も少しそんな気がします。
嫌な時代になってきました。
あからこそ私にはやることがどんどんと増えてくるのですが。
昨日の選挙結果には、いささか元気が出てきません。
テレビは手のひらを返したように、もう憲法改正の報道を始めています。
今日は一日、不機嫌で、畑に行ったのが唯一の仕事でした。

夕方、パソコンを開いたら、節子の小学校の同級生だったAさんからメールが届いていました。
そういえば、またその季節なのです。
その季節というのは、節子の生まれ故郷の滋賀の赤後寺の千日会です。
Aさんは、赤後寺の観音様の御志納の受付をされているのです。
今年は550人の拝観者があったそうです。

私がAさんご夫妻とお会いしたのは、たぶん節子が病気になってからです。
私の記憶は時間軸が混乱しているので、危ういのですが、節子は発病してから、友だちに会いに行きだしました。
私も基本的に同行しました。
節子がそれを望んだからです。
Aさんとも、節子と一緒に滋賀に行った時に、何回か食事をご一緒しました。
とても仲の良いご夫妻でした。
いろんな友達に会いましたが、それが契機でAさんはいまも時々メールをくれるのです。

Aさんのメールには、今年も敦賀に嫁いだ節子の姉が、赤後寺にお参りに来てくれたと書かれていました。
義姉は、節子よりずっと故郷思いなので、毎年、お参りするのです。

Aさんからメールをもらうといつも思います。
もし節子を東京などに引っ張り出さなかったならば、つまり、私と結婚などしなかったならば、きっといまも滋賀の自然の中で豊かな暮らしをしているだろうなと思うのです。
病気をして、自らの死を意識しだしてから、節子は滋賀の友だちとのつながりを深めだしていました。
滋賀にもよくいきました。

節子は東京の生活を楽しんでいたのだろうか。
時にふとそう思うことがあります。
少なくとも私よりは楽しんでいたと思いますが、その東京も最近は荒れてきました。
見栄えはきれいになってきていますが、たぶん節子は形の向こうを見透かすでしょう。
そして、その東京は、昨日の選挙でさらに劣化していくでしょう。
オリンピックなどは、私には狂気の沙汰です。
節子もきっと私と同じ意見でしょう。

東京の暮らしには季節がありません。
季節をしっかりと生きているAさんや義姉の人生は豊かだなと思います。
節子から教えてもらった豊かさは、いまも大事にしています。

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