■節子への挽歌3245:「生きること」を考えるサロン
節子
今朝のNHKの「こころの時代」は、ホスピス研究会OKAZAKI代表の金田亜可根さんが「“普通”の今を生きる」と題して語ってくれていました。
目が覚めるのが遅かったので、途中からしか見られませんでしたが、心に響く言葉が山のようにありました。
そして、私自身が問い質されているような気がしました。
果たして私は誠実に節子に向き合っていたのだろうか。
その後の生き方は誠実だったのだろうか。
この問いは、節子を見送った後、繰り返し自問したことですが、いつも答は出てきません。
「当たり前の日常から、いのちを考える必要がある」と金田さんは言います。
その言葉にドキッとしました。
もしかしたら、私は「いのち」について、考えることを放棄しているのではないか。
「いのち」と向き合うことを逃げているのではないか。
さらに言えば、「生きるための感情」さえ、ふたを閉めているのではないか。
金田さんは、生後間もない長男を突然失った孤独やなすすべのないままに病院で亡くなった友人のことを語りました。
それはいまでも金田さんの生きる姿勢につながっている。
私には、その真摯さが欠けているような気がしました。
なにか朝から思い荷物を背負わされた気がします。
そして、ふと思いました。
「生きること」を考えるサロンを湯島でやってみたらどうか、と。
金田さんは、大学で30回の連続講義を行っています。
私も湯島で、そんなことをやりたい気がしました。
できるだけ人が集まらない仕組みをつくって。
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