■ウォーゲーム「朝鮮戦争」体験
今日は、ウォーゲームの研究者の蔵原さんと軍事問題研究者の桜井さんと3人で、朝鮮戦争を題材にしたウォーゲームをやりました。
私だけが場違いなのですが、事の成り行き上、こういうおかしな組み合わせができてしまったのです。
蔵原さんが北朝鮮軍、私と桜井さんは韓国軍と国連軍でしたが、史実に反して、私たちが敗北してしまいました。
かなり難しいゲームで、正直、疲れ切りました。
慣れている蔵原さんは楽しんでいましたが、国連軍の桜井さんと私は、いささか疲れて、厭戦気分に襲われてしまいました。
戦争は、ゲームでも疲れますので、実際の戦争はやりたくありませんね。
3時間にわたる戦争ゲームで、学んだことは少なくありません。
たとえば戦争は最初の対応で、ある意味決まってしまうということです。
またゲームの進行のなかで、蔵原さんと桜井さんから、朝鮮戦争に日本がどう関わっていたかも、具体的に教えてもらいました。
思ってもいなかった事実も教えてもらいました。
私もそれなりに朝鮮戦争については、書籍などは読んでいるつもりですが、生々しい地図を目にしながらゲームでシミュレーションすると全く違った印象が得られます。
軍事専門家の桜井さんですら、気が付いたことがあると言っていましたから、ゲームの効用は大きいようです。
しかしそれにしても、疲れました。
このウォーゲームから何が得られるのか。
ゲーム終了後、少し話し合いました。
それぞれの戦争観が出てきてしまい、私はどうも浮いてしまっている気がしました。
戦争ゲームよりもテロ対策ゲームがいいのではないかと提案しかけましたが、あんまり強く主張すると、ゲームではない、本当の論戦が起こりそうなので、友情維持のために自らの主張を少しおさえました。
何しろ相手は専門家、それも2人ですから、論争の勝ち目はありません。
ゲームで敗北した上に、何かもう一つの敗北感がありました。
ゲームでの朝鮮戦争終了後、北朝鮮の将軍はどうなったかという議論になりました。
英雄になったか、処刑されたか。
大きな意見は一致しました。
戦争は、いずれにしろ惨めで虚しいです。
ウォーゲームをやる前、沖縄に花を広げるプロジェクトに関わっていたNPO研究者と食事をしていました。
やはり戦争よりも、花でまちを埋め尽くそうというプロジェクトの方が心やすまります。
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