■節子への挽歌3273:イラン旅行を思い出しました
節子
テレビで、イランの旅番組をやっていました。
テヘランとイスハファンとシラーズが紹介されていました。
イランは、節子と一緒に行った、最後の海外旅行先でした。
あの旅行は、印象深いものでした。
テヘランの記憶はあまりありませんが、イスハファンのイマーム広場は美しかったです。
そこで購入したお皿は、いまもわが家の食卓に飾られています。
イマーム広場のモスクを思い出させるペルシャ模様です。
たしか節子はあの時、調理用の木の棒のようなものも買っていましたが、節子はあれを何に使っていたのでしょうか。
そういえば、最近は見かけません。
シラーズはバラで有名ですが、私たちが訪問した時のバラ園は、シーズンオフの感じで期待はずれでした。
しかし、シラーズは、これもまた美しいまちでした。
イスハファンとかシラーズという名前が美しく、その名前を聞いただけで、最後のイラン旅行のすべてを思い出せます。
エジプトも印象的でしたが、イランもまた実に印象的で、ギリシア世界とは異質でした。
イラン旅行で知り合った、私たちよりも年上の2人の女性たちは、どうされているでしょうか。
帰国後、節子が声をかけて、そのおふたりと湯島で会食をしました。
しばらくは節子との交流があったようですが、節子が発病後、残念ながらそれも途絶えてしまったようです。
もうおふたりとも80を超えているでしょうから、もしかしたら彼岸で節子に会っているかもしれません。
節子との旅行は、いつも誰かと知り合えました。
私にはできないことでした。
イランにはいろんな思い出があるはずですが、実は具体的にはあんまり思い出せません。
あるシーンは思い出せるのですが、それがつながりません。
その時に撮った写真を見れば思い出すのかもしれませんが、一人で見る気にはなれません。
イランも、遠い昔になってしまいました。
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