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2016/08/10

■節子への挽歌3265:退屈で暇で、しかし時間がない

節子
暑さが続いています。
宮崎県の綾町出身の若者が湯島に来ました。
大学生ですが、あるプロジェクトを起こし、その相談に来たのです。
友人の友人の伝手ですので、どんな若者がやってくるのかと楽しみにしていました。
実に行動的な若者でした。
私としてできることを考えることにしました。
わずらわしい人間界から少しずつ離脱したいのですが、なかなかうまくいきません。
がんばっている若者を見ると、やはり何かしたくなる。
困ったものです。
しかし、こうやって私もまた、いろんな人の支援を受けて、いまに至っているのです。

節子がいたら、いまもこういう生き方をしていたでしょうか。
たぶん違う生き方になっていたような気がします。
もっとゆったりと、もっと小さく、もっと豊かに、時間を過ごしていることでしょう。
時間がいくらあっても足りないほど、やることもあったに違いない。
でもいまは、暇で暇で仕方がないくらい暇です。
暇と言っても、なぜか時間のない暇ではあるのですが。
だから何かやらなければいけないということに出会うと、ついつい受けてしまう。
時間がないくせに、暇なので受けてしまうというわけです。
たぶん節子は理解してくれるでしょうが、ほかの人には理解してもらえないでしょうが。

宮崎の綾町はいいところです。
一度、綾町の素晴らしさを体験させてもらったことを話しました。
彼は、綾町を知っている人に初めて会ったと驚いていました。
あの頃は私も今日来た若者と一緒で、全国を飛び回りながら、いろんなことに関わっていく生き方をしていました。
その生き方を改めて、新しい生き方に移ろうという矢先に節子が発病しました。
予定はすべて狂ってしまった。
そこからまだ軌道修正できずにいるのです。

九州の加野さんから電話がありました。
そろそろ奥さんが戻ってきますね、と加野さんは言いました。
8月は、いろいろと考えることの多い季節です。
加野さんは、そろそろ90歳ではないでしょうか。
お元気なのは、現世での勤めが明確だからなのかもしれません。
今年は加野さんにお会いしたいと思っていますが、なかなか九州に行く機会が得られません。
いや、ほんとうは「行く気」が出ないのでしょうか。
いつか思い切って出かけようと思います。

午後からはまたお客さまです。
今日も暇で暇で仕方がいのですが、来客が多いのです。
心が揺さぶられるようなことには、なかなか出会えずにいます。
毎日が退屈で暇なのに、忙しく過ごしているのが不思議です。
どこかに、わくわくするようなことはないでしょうか。

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