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2016/09/07

■節子への挽歌3293:ばばさんの思い出

節子
今日は結局、病院には行かず、課題にも取り組まず、本を読んでいました。
幸いに、というか、不思議なことに、電話も一本もなく、念じたように、読書できました。

といっても、読んだ本は新書本で、堤未果さんの「政府は必ず嘘をつく」と「政府はもう嘘をつけない」です。
もう1冊、「ブッダ 最期の言葉」とどちらにしようか迷いましたが、堤さんの本は1冊をほとんど読み終えていたので、そちらを選びました。
とても共感できるというか、ほとんど私の考えと同じ本でした。
面白かったです。

堤さんとは面識はありませんが、彼女のお父さんのばばこういちさんとは懇意にさせてもらっていました。
ばばさんのお宅にお伺いした時、お母さんにもお会いしています。
そんなわけで、堤さんが颯爽と登場した時にはとてもうれしい気がしました。
最初の頃の著書は何冊か読んでいますが、視点にも共感が持てました。
ばばさんの思いや問題意識を継承しているように感じました。
今回は、久しぶりに読んだのですが、ますます大きな流れを可視化してくれています。
ばばさんを超えている気がしました。
ばばさんも喜んでいることでしょう。
近く開催予定の堤さんの講演会に誘われたのですが、その日はあいにく都合がつかず、参加できませんが、きっと近いうちにお会いできるでしょう。

ばばさんは、正義の人でした。
そのばばさんも、病気には勝てませんでした。
闘病中のテレビ番組に出させてもらったことがありますが、最後まで強い問題意識をお持ちでした。
節子は、私がばばさんと知り合う前からテレビでばばさんを知っていて、ファンでもありました。

ばばさんは再婚されたのですが、その奥さんが銀座の丸善で小林文次郎さんの染色作品の展示会をされたことがあります。
その時、節子と一緒にお伺いしたことがあります。
もちろんばばさんはいませんでしたが、奥さんがいました。
心底明るい人で、節子も楽しそうに話していました。
節子が発病した後、ばばさんがやっていたテレビ番組に誘われて出演させてもらった時に、久しぶりに奥さんに会いました。
節子の話を知っていて、こんなところに来ていて大丈夫なのかといわれました。
でもその時にテーマが、実は病院のあり方だったのです。
言いたいことがたくさんあったのですが、その時にはほとんど何も言えなかったような気がします。

まあそんなこんなで、ばばさんにはいろんな思い出もあるのです。

堤さんの本を読んだのに、ばばさんのことがいろいろと思い出されてしまいました。
亡くなっても、記憶の薄れない人というのは、いるものです。

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