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2016/09/14

■北朝鮮の核兵器開発に思うこと

北朝鮮の相次ぐ核兵器のデモンストレーションに危惧を抱いている人は多いかもしれません。
だからこそ、日本も核武装しなければいけないと考える人もいるかもしれません。
そこまでいかなくとも、核抑止力を高めなければいけないと思う人は多いでしょう。
でも北朝鮮の核兵器がなぜそんなに脅威になるのでしょう。
私には、米ソや中国の核兵器のほうがよほど怖いですし、日本の原発も怖いです。

北朝鮮の金正恩はなぜ核兵器にこだわっているのでしょうか。
そしてどういう状況の時に、その核兵器を使用するつもりでしょうか。
それを考えれば、北朝鮮の核兵器開発の捉え方は一変するはずです。
北朝鮮が核兵器にこだわっているのは、核抑止力といわれる核兵器で、囲まれているからではないのか。
あるいは経済制裁で、世界が自分たちを追い詰めていると思っているのではないのか。
80年前の日本を思い出します。
そして日本は戦争に踏み切りました。
もちろん開戦前からわかっていたように、敗戦しましたが。

脱北者が続いていることから推測できるように、北朝鮮の国民は金正恩を支持はしていないように思います。
リビアのカダフィーやイラクのフセインとは違います。
なぜアメリカは、カダフィーやフセインを倒したように、金正恩を倒さないのか。
その気になれば、それはそう難しい話ではないでしょう。
にもかかわらず、それが起きないのは、たぶん金正恩の存在価値があるからでしょう。
金正恩が核兵器開発や暴挙を繰り返せば繰り返すほど、利益を得る人がいる。
金正恩の北朝鮮を守っているのは誰なのかが、そう考えると世界は少し違って見えてきます。

私たちは、北朝鮮の核兵器には脅威を感ずるのに、なぜアメリカの核兵器には脅威を感じないのか。
アメリカの核兵器は、しっかりと管理されていて、暴走はしないと思っているのでしょうか。
アメリカは、いま先制攻撃にも核兵器を使用する方向に向かっており、安倍首相はそれを督促すらしています。
北朝鮮の人たちはどう受け止めるでしょうか。
弱い立場の者が、戦いを挑むのは、追いやられた時だけです。
追いやられなければ、核兵器など使うはずもありません。
北朝鮮に核兵器を使わせるのは、他国です。

そもそも核兵器が目指しているのは、生命や環境の破壊です。
それを考えれば、北朝鮮の核兵器開発を止める唯一の方法は、世界が核兵器を廃棄することしかありません。
金正恩の言動の向こうに、私はそれを感じます。
自らは核兵器で威嚇しながら、他者の核兵器開発を非難することが私にはまったく理解できません。
自らはアメリカの核兵器に守られることを良しとしながら、北朝鮮のやっていることを理解しようとしない人の身勝手さを、どう考えるべきか。

いずれにしろ、軍事的な威嚇や経済的な追いつめは、事態をよくしていくことはないでしょう。
軍事力という暴力に依存する人は、結局は、その暴力の餌食になる。
私はそんな気がします。

蛇足ですが、だからどうしたらいいのかに関しては、極めて簡単です。
まずは北朝鮮の金正恩を理解しようとすることです。
対話できない相手だという報道が多いですが、そうであればこそ、どうしたら対話できるかを考えるのが、外交ではないかと思います。
危機感や不信感をあおる報道に、不安を感じます。

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