■節子への挽歌3288:沢蟹とゴキブリ
節子
10回目の命日も終わりました。
何もなかったようで、いろいろとあった静かな法事の1日でした。
今日からは、この1週間の眠ったような生き方から抜け出そうと思います。
朝、恒例になっているのですが、庭の池を見に行きました。
池に放して以来、沢蟹の姿は一度として見ていません。
元気にしているといいのですが。
実は迷った挙句、最後の4匹は池に放さずに、まだ室内で飼育しています。
とても元気ですが、やはり自然に戻すのがいいのではないかと迷います。
さてどうしたものか。
しかし、沢蟹の姿を見ていると、なぜか心がやすまります。
もうしばらくは室内に置こうと思います。
昨夜、夜中にキッチンでゴキブリと遭遇しました。
反射的に近くにあったハエたたきで、叩いてしまいました。
むごいことに、ゴキブリはつぶれてしまいました。
同じ生物なのに、一方は愛玩され、一方は殺傷されてしまう。
考えてみると不思議な話です。
生き物にも、相性があるのかもしれません。
生き物は、すべてがつながっているわけではない。
人もそうかもしれない、とふと思いました。
にもかかわらず、私はすべての人が好きになります。
いや、好きにならないといけないという強迫観念があるのかもしれません。
会った人には、何か私にもできることがあるのではないかと思ってしまう。
それで過剰に人に関わってしまう。
そして、相手もみんな、そうだと思い込んでしまう。
これは思い上がりかもしれません。
この歳になって、こんなことに気づくのはおかしいのですが、昨日の静かな法事で、なんとなく気づいたことの一つです。
私の生命力が弱まっている、あきらかな証拠かもしれません。
節子
10年目がはじまりました。
良い年になってほしいです。
心底、そう思います。
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