■節子への挽歌3304:彼岸花の季節
節子
お彼岸にふさわしく、庭に彼岸花が咲きだしました。
わが家に彼岸花があるのは、節子の闘病とつながっています。
いろんな治療策に取り組みましたが、そのひとつが、彼岸花の球根を材料にしたものでした。
彼岸花の球根は、猛毒を含んでいるため、あまり売られていませんが、漢方の薬局で分けてもらいました。
しかし、残念ながら、効果はありませんでした。
節子が逝ってしまったあと、たくさんの球根が残されたので、庭に植えました。
以来、毎年、この季節になると、彼岸花が咲くのです。
いろいろと思い出すことの多い彼岸花です。
明日はお彼岸です。
10年目になると、お彼岸と言っても、静かに過ごせるようになりました。
今年は、節子が開拓していた花畑に、たくさんの百日草が見事に咲いているので、それと庭の彼岸花で、お花を活けました。
ついでに、畑の花もいくつか追加してしまいましょう。
そうしていろいろ入れているうちに彼岸花の損座が薄くなってしまいました。
困ったものです。
娘がいれば、もう少しきれいに活けてくれるのでしょうが、それはまたあとでやってもらいましょう。
花代を節約してしまったのですが、まあ命日前後にはいくつもの花で飾られていたので、許してもらえるでしょう。
どうもだんだんと手抜きになって来ていますが、それもまあ仕方がありません。
そういえば、お供えのおはぎもまだ用意されていません。
節子が好きだった、みすず飴をジュンが持ってきてくれていたので、それで我慢してもらいましょう。
さてさて10年もたつと、まあこんなものでしょう。
それもまた、私らしくて、節子は喜んでいると考えることにしましょう。
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