« ■節子への挽歌3285:節子の親友たちと電話で話しました | トップページ | ■節子への挽歌3286:10回目の命日 »

2016/09/02

■4つの英国ミステリ―ドラマは心やすまります

私が最近、繰り返し見ている英国のミステリードラマが4つあります。
「シャーロック」「ポワロ」「マープル」「フォイル」です。
「刑事フォイル」を除いては、録画したDVDがあります。
いずれも個性的な人たちが登場します。

「シャーロック」は、何回観ても発見があり、実に面白い。
主役のシャーロックは私の憧れの生き方をしています。
「刑事フォイル」は、いかにも英国人という感じがしますが、これまた憧れる生き方です。
以上の2本は、内容が面白いので、繰り返し見ても飽きません。

ところが「ポワロ」と「マープル」はあんまりおもしろくないのです。
しかし、なぜか見てしまうのです。
ただ、「マープル」は途中で俳優が変わってしまったので、私の中では混乱があり、あまり見なくなりました。
で、一番よく観ているのが、「ポワロ」です。
いま、週2回放映されているためもありますが、毎回、ストーリーは面白くないなと思いながら見ています。
なぜ観るかというと、人への信頼感、人間社会への信頼感が高まるからです。

といっても伝わらないと思いますが、ポワロのパートナー役のヘイスティングスが、私には「最上の人間」と思えるのです。
これほどの好人物は、世の中にはいないでしょう。
昔はみんな、人間はヘイスティングスだったのだろうなといつも思いながら観ています。
私の中にも、間違いなく、ヘイスティングス的要素は残っています。
ポワロには、もうひとり好人物が登場します。
スコットランドヤードのジャック警部です。
これほどの好人物が警視監になってしまうスコットランドヤードが存在した時代があるというのは、私には感動的な話なのです。
いまの時代が、すべてではない。
いまの時代こそ、おかしいということを確信できるのです。
ちなみに、ポワロも、無邪気な好人物であることは言うまでもありません。

今日も、ポワロとシャーロックを観てしまいました。
いずれも何回も観ているので、筋は知っているのです。
しかし、毎回、登場人物たちが、私に語りかけてくる。
そして、ついしばらく前までは、みんな人間として生きていたことを思い出させてくれるのです。

どうしてこんな社会になってしまったのか。
私がイギリスのミステリードラマが好きな理由は、そういう問いかけを思い出せてくれるからです。
日本のミステリードラマには、その種のメッセージがありません。

|

« ■節子への挽歌3285:節子の親友たちと電話で話しました | トップページ | ■節子への挽歌3286:10回目の命日 »

無駄話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■4つの英国ミステリ―ドラマは心やすまります:

« ■節子への挽歌3285:節子の親友たちと電話で話しました | トップページ | ■節子への挽歌3286:10回目の命日 »