■節子への挽歌3334:スパイ大作戦
節子
夜、テレビをつけたら、なんと「スパイ大作戦」をやっていました。
若いころに、節子と見ていた番組です。
節子は、基本的にアクションものの映画やドラマは嫌いでしたが、なぜかこの「スパイ大作戦」だけは、私と一緒に見ていた記憶があります。
今日は、途中で気づいたので、最後の部分しか見ませんでしたが、最近のアクションドラマを見慣れていると、どうもテンポも遅いし、面白くありません。
当時は、どうして、こんな退屈な番組を面白がっていたのでしょう。
まあ、テンポも遅いし、アクションものと言っても、人は死なないし、節子向きとは言えるかもしれません。
最近のアクションものは、節子にはついてはいけないでしょう。
たとえテレビの中であろうと、節子は人が殺されるのが大嫌いでした。
「スパイ大作戦」の映画版の「ミッション・インポシブル」などは、節子の好みでは全くないでしょう。
私たちが生きていた社会は、大きく変わっています。
節子と出会い、一緒に暮らし始めた時の社会と現在の社会は、大きく違います。
しかし、一緒に暮らしていた時の社会は、それでも連続性がありました。
ところが、節子がいなくなってから、世界は一変してしまったような気がします。
もちろんこれは、私だけの思いでしょう。
私自身が変わってしまったのです。
しかし、私には、2007年を境に、社会そのものが変わってしまったような気がしてなりません。
東京の風景もですが、人の意識も、です。
時々、思います。
私もまた、彼岸に半分住んでいるのではないかと。
キリストの死で、紀元前と紀元後がわかれるように、大切な人の死は、世界を一変させるのかもしれません。
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