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2016/10/04

■互恵的に生きられる社会を目指したい

先日、体調がおかしくなった時に、フェイスブックに体調不良を書きました。
そうしたら、いろんな人からアドバイスが届き、なかには無償で私へのマッサージを提供するという申し出まで届きました。
先週は、パソコンからメールの記録がすべて消えてしまうというトラブルが発生しました。
この時もフェイスブックに書いたら、たくさんの人たちが、対応策を教えてきてくれました。
おかげで、もうメールが消えても大丈夫です。
自らの弱みや悩みを開いていくと、必ず誰かが助けてくれる。
そういう体験を、これまで何回もしています。

人は、他者の心の動きを感じとるミラー・ニューロンを持っており、そもそも他者と互恵的な関係に入る性向を生得的に持っていると言われています。
そして、それが、生物的にはひ弱な種である人類が、生き延びてきた理由だと言う人もいます。
そのことを、時々、実感させてもらうのです。
救ってもらうだけではありません。
私自身、困っている人がいたら、私に何ができるかを、自然と考えます。
誰かの役にたった時には、幸せな気分になれます。
人にとっての最高の喜びは、他者からの感謝の笑顔かもしれません。
互恵的に生きたいというのは、人の本性ではないかと思います。

しかし、その互恵的な本性が、いま「不要のもの」となりつつあります。
欲望の対象としての、あるいは生きる拠りどころとしての、金銭の存在が大きくなってきてしまったからです。

「近代」は「貨幣の流通」によって始まったという人もいます。
貨幣経済社会では、人は貨幣さえ所有すれば、他者の助けや支えなしでも生きていけるという考えを生んだのです。
つまり、(近代の意味での)貨幣の登場が、互酬的な人の生き方を変えてしまったのです。
さらには、互恵的な性向は、むしろ生きるためには邪魔にさえなりかねないのです。

先日、テレビで、「貧しい人を国が救うべきか?」という調査結果が話題になっていました。
経済を中心にした、国民の意識調査ですが、国による貧困者支援に反対な人の割合は、ドイツ7%、イギリス8%、イタリア9%、中国9%、アメリカ28%、そして、日本38%だったそうです。
原典http://www.pewglobal.org/files/pdf/258.pdfも少し読みましたが、調査方法に粗さを感じましたし、このデータは見つかりませんでしたが、大勢としては、そうなのでしょう。
意外な気もしますが、最近の状況から、そうだろうなとも思います。

私自身は、互恵的な生き方にこだわっています。
そして、貧しい人を救うためにこそ、国はあるのではないかと思っています。
しかし、それはお金による救済だけではありません。
お金による救済を進めれば、ますます「お金に呪縛された社会」になっていくでしょう。
私たちの生き方から、問い直さなければいけません。

私はお金に依存するよりも、人に依存する生き方を大事にしたいと思っています。
しかし、残念ながら、それは一人では実現できません。
ますます生きにくい社会になっていくのが心配です。
でも、時々、不幸な事件に遭遇すると、たくさんの人が支えてくれます。
ほんとうはみんな、互恵的な生き方をしたがっているのかもしれません。

流れを逆転させなければいけません。

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