« ■普通に考えておかしいことはおかしいのです | トップページ | ■民進党から自由党へ »

2016/10/18

■節子への挽歌3332:どんよりした朝

教も寒い朝です。
雨まで降っています。
私自身が、何とか山積みの宿題を解消して、少し気が晴れてきたのに、どうも自然はその気分を押さえつけようとしていると思いたくなります。
いや、そうではなく、何か大事なことを忘れていると気づかせてくれようとしているのでしょうか。
それもまた、少し心当たりします。

昨日、ちょっと古い本ですが、「おひとりさまでも最期まで在宅」という本を読みだしました。
今度の日曜日、湯島で「ホームホスピス」活動をしている友人に、サロンをしてもらうのですが、その前に読んでおこうと思っていた本です。
ところが、読んでいるうちに、節子のことをいろいろと思いだしたら、読めなくなってしまいました。

節子は、「おひとりさま」ではなく、家族に囲まれての在宅治療生活でした。
家族への負担が大変なことに気づいたのか、ある時、病院に戻ろうかとぽつんと言ったことがあります。
そういう思いを起こさせたことを反省しましたが、正直に言えば、在宅治療のほうが、ある意味で私も家族も「負担」は少なかったと思います。
ちょうど往診医療の制度が変わった時期で、往診に来てくださった医師も看護師も、みんなとても誠実に関わってくれました。
医師は、費用的なことまで調べてくれました。
当時のことを思い出すと、やはり今でも、思いがあふれ出てしまいます。

そんなわけで、昨日はその本を読み終えられませんでした。
そして、目が覚めたら、どんよりした朝でした。
私は、自然の状況に大きく影響される性格です。
よく言えば、自然とともにあり、悪く言えば、主体性がない。
今日は、このどんよりした朝のように、始めましょう。

もっとも午後には、ラフターヨガ―という、生活に笑いを持ち込んで、みんなを元気にする活動をしている女性たちと会います。
あの人たちとあっていると、元気になるかもしれません。
あるいは、あまりの格差に、ますます落ち込むかもしれません。
さてさて、今日はどんな日になるのでしょうか。

〔追記〕午前8時
ブログを書き終えた後、食事をしていたら、雲が晴れて、太陽が出てきました。
まわりを覆っていた霞が消えて、私が起きた時とは全く対照的な「さわやかな朝」になりました。
世界が一挙に明るくなった感じで、わたしのきぶんもいっぺんしました。
自然の力は驚異的です。

|

« ■普通に考えておかしいことはおかしいのです | トップページ | ■民進党から自由党へ »

妻への挽歌17」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌3332:どんよりした朝:

« ■普通に考えておかしいことはおかしいのです | トップページ | ■民進党から自由党へ »