■リンカーンクラブ公開フォーラムの報告
昨日開催したリンカーンクラブ活動再開記念フォーラムは60人ほどの参加者がありました。
テーマは「わたしたちの声を政治にどう届けるか」でした。
前半では、リンカーンクラブ代表の武田さんが、キースピーチを行い、
それにコメントする形で、憲法学者の小林節さんと弁護士の伊藤真さんが、お話をしました。
後半は、その3人も含めて、参加者みんなの話し合いになりました。
まずは、「なぜ私たちの声は届かないのか」、そして「どうしたら届けられるか」を話題にしました。
前半の話は間もなくユーチューブでアップします。
3人の話を、今回のテーマ(なぜ国民の声と政治にはギャップがあるのか)に即して整理すれば、
武田さんは「仕組み」に、小林さんは「政権側」に、伊藤さんは「国民側」に、問題があるというお話でした。
私自身も、「国民」、つまり「私」に問題があると考えていますが、その内容は、伊藤さんとは真反対の理由です。
伊藤さんは、現状に満足している国民、つまり「自分」とは無縁の国民に問題があると考えているようです。
これに関しては、実はもう少し刺激的な議論があったのですが、
部分的に紹介すると誤解されそうなので、ここではやめます。
ブログではもしかしたら書くかもしれません。
会場からの発言は、とても示唆に富むものだったと思います。
たとえば、マンションの住民組合ではみんなの声で運営することができるのに、
なぜ国政ではそうならないのか、という指摘には、私は大きなヒントがあると思いました。
都心飛行反対活動をしているという、「普通のサラリーマン」の人は、
まずは身近な問題を取り上げて、政治が自分たちの生活とつながっていることをみんなで理解していくことが効果的だと話されました。
子どもたちの教育に関わっている人たちからは、教育の問題もでました。
子どもたちの教育は学校だけの問題ではありません。
家庭の問題でもあり、地域の問題でもあり、何よりも私たち大人の生き方の問題だというような話も、ちらっとですがありました。
それこそ、私は民主主義の出発点だろうと思っています。
ちなみに、
子どもたちにいろんな現場を体験させたいと思い動き出しているが、
学校や教育委員会を説得できない、という話もありましたが、
説得する必要など全くなく、勝手にやればいいだけだと私は思っています。
1時間半ほどの話し合いの時間は、あっという間に過ぎました。
みんな話したいことがたくさんあるのです。
そして行動したいと思っている。
リンカーンクラブは、そういうエネルギーが集まる場にしていきたいです。
新たな入会者もありました。
みなさんも、ぜひご参加ください。
さまざまな声が集まってこそ、政治のレベルに近づけますから。
このフォーラムを受けて、12月3日には湯島で、リンカーンクラブのサロンを開催します。
その時には、私の個人的感想も、思い切り控え目に話させてもらおうと思いますが、
今日はかなり公式的な報告です。
交流会もとても盛り上がりました。
今回のフォーラムは、ボランタリーに手を挙げてくださった12人の実行委員を中心に企画運営しました。
本当にお疲れ様でした。私も含めての12人の人たちに感謝です。
日本の未来は、明るいです。たぶん。
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