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2016/11/06

■リンカーンクラブサロン「私が安倍政権を支持する理由」の報告

第4回目のリンカーンクラブサロンは、現在の安倍政権を支持する片野さんから、「私が安倍政権を支持する理由」をお話しいただき、それに基づいて、いつものように話し合いを行いました。
片野さんは、若いころから政治に関心をお持ちで、いまも「市民の立場」で、実際の政治にもつながりを持って、いろいろな働きかけもしています。

リンカーンクラブのサロンに参加する人は、現在の安倍政権には批判的な人が多いのですが、民主主義をテーマにする以上、いろんな意見の持ち主が、お互いに学び合うということを大事にしたいと思っています。
安倍政権は、立憲主義を否定し、民主主義をおろそかにしているという意見も多いですが、国民の半数前後の支持を得つづけている安倍政権を、そう簡単に、民主主義に反すると言っていいのか。そこは一度、冷静に考える必要があります。
同じ考えの人だけで話し合っていても、そこからは何も生まれません。
異論を拒否するような場からも民主主義は育ちません。

湯島のサロンには、安倍政権批判派が圧倒的に多いのですが、それを承知の上で、話を引き受けてくださった片野さんの誠実さに、感謝したいと思います。
案の定、参加者のほとんどが、アンチ安倍政権だったような気がしますが、そうした立場からの辛辣な異論や質問に対して、片野さんは常に平常心で応えてくれました。

片野さんは、冒頭、おおむね次のような基本姿勢を話してくれました。
「政治の目的は、国民の生命や財産の安全を守ることである」。
「国民は税金を払う義務と同時に、政治のおかしさを正していく義務がある」。
そしてつづいて、
民主党政権の「ていたらく」と違い、いまの安倍政権は、日本に「安定」をもたらしている、と話してくれました。
民主党政権の「ていたらく」とはなにか、安倍政権がもたらした「安定」とは何かについて、少し議論のやり取りがありました。

片野さんはまた、いまの日本は、努力すれば生活ができる社会だとも話されました。
これに関しては異論が出ました。
片野さんの「努力」とは何かも話題になりましたが、片野さんは教育の重要性を、出身地の釧路市の「子どもたちに基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する条例」を例に説明してくれました。
これには、子どもたちの学習に関わっている人たちから、質問や異論が出されましたが、「学力」や「努力」が何を指すかは、政治の捉え方の重要な分かれ目かもしれません。

片野さんはまた、現場と現実に立脚することの大切さも話されました。
そして実践につなげていくことが大切だとも言われました。
たしかに、実際に何かを実現するには、与党になり政権を取らねばいけません。
なにかを実現しようとすれば、与党や政権を通さなければいけない。
しかし、片野さんがいう国民の義務の「政治のおかしさを正していく」動きが、政権によって阻害されていることはないのか。
そうしたことに関連して、報道規制や憲法違反と言われての安保法制などの強行採決はどう考えるべきか。
また、国会での議論などで、政権は「政治のおかしさ」を指摘する声に、耳を傾ける「話し合い」の姿勢があるのか。

報道規制に関する片野さんの考えは、さまざまなメディアがそれぞれの主張をしており、報道の画一化にはなっていない。
実際に片野さんは、毎日さまざまな新聞を読んで、そう感じているそうです。
安保法制に関しては、いまの政治状況を考えれば、国民の安全を守るためには安保法制は緊急の課題であり、憲法改正などという時間をかけていては間に合わない、と言います。
憲法を守ることよりも国民の安全を守ることの方が優先されるべきだというわけです。
国会での議論が、異論に耳を傾けて考え直すような「話し合い」になっていないという意見に対しては、片野さんはあまり意識していなかったようですが、もしそうであればそれは糺すべきだというのが片野さんの考えのようでした。
片野さんの確信は、きちんと整合しているのです。

いまの日本では、「現場」には、どうも2つの層がありそうです。
片野さんがふれている現場と、私がふれている現場とは、どうも違っているような気がします。
国会議員にとっての「現場」とは、どこなのか。
一昨日、湯島に来た人が、私たちの現場の声は政治に届いていないと嘆いていましたが、片野さんが考える現場の声は政治に届いているのかもしれません。

とても大雑把な報告になりましたが、参加者の人たちにとっては、一番肝心のことが書かれていないと思うかもしれません。
それは、政治への評価は、その人が生まれ育ったなかで培われた生き方やいまの立場によって大きく規定されているということです。
片野さんは、それをとても素直に話してくれました。
政治は「理論」ではなく「感情」なのかもしれません。
最近読んだ吉田徹さんの「感情の政治学」を思い出しました。
だからこそ、いろんな人たちが、本音で気楽に話し合う場が大切だと、私は思っています。
その意味で、私にはとても示唆に富むサロンでした。
安倍政権支持の片野さんと安倍政権が心底嫌いな私の価値観は、もしかしたらそう違っていないのかもしれません。
片野さんが最初に語った2つのことには、私は異論はないのです。

なんだかとても複雑な気分です。

Katanosalon20161105


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