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2016/11/26

■節子への挽歌3372:3000円の使途

節子
今年は秋が短かったですが、このところ、秋の果物が届いています。
昨日は義父の佐々木さんから、節子の好物だった富有柿がどっさり届きました。
早速供えておきました。

わが家の畑のみかんも10個ほどなっています。
ゆずにいたっては、もう山のようになっています。
いずれも、節子が最後に植えていたものです。
なんでゆずなど植えたのでしょうか。
林檎か柿なら、食べられたのに。
なぜか節子はそうした果実には関心がありませんでした。

最近、周りでいろんな問題が起こっています。
景気回復などという報道もありますが、私のまわりではその真逆の風がふいています。
特に、個人で仕事をしている人たちは大変で、今日もそんな相談が届きました。
手元にお金があれば、何とかしたいのですが、幸か不幸か、節子が残していってくれたお金はほぼすべて放出してしまっていますので、資金の支援だけはできません。

実は、先月、低所得者向けの人に3000円の一時金の支給がありました。
私もいま低所得者なので、その恩恵を受けることになり、3000円もらいました。
もう少し額が多ければ、どこかに出張にでも行けますが、3000円では仕事はできないので、どうしようかと思っていましたが、宝くじを買うことにしました。
もし10億円当たったら、来年は良い仕事ができるでしょう。
その前に、周辺で困っている数名に支援もできますし。

しかし、お金は人を狂わせますから、当たらないほうがいいかもしれません。
宝くじなどやめて、どこかにそのまま寄付したほうがいいかもしれません。
いや、寄付したら、どう使われるかわからない。
やはり明日宝くじを買いに行きましょう。

なんだか最近、どんどん考えることが小さくなってきました。
10億円当たったら、きっともっと「小さく」なってしまうのでしょう。
お金は人を小さくします。
節子がいなくなったので、お金のことを考えなければいけなくなりました。
困ったものです。

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