■Imagine!(想像力を取り戻そう!)
(今日は挽歌編と時評編に、タイトルを替えて同じものを書かせてもらいました)
なぜか涙が止まりません。
涙が出てくる時には、何かがたまっている時かもしれません。
心がとてもやさしくなっているか、あるいは逆にさびしくなっているときです。
いまのわたしは、いずれでしょうか。
残念ながら、後者だろうと思います。
最近、他者にも自分にも、やさしくなれない自分に、嫌気を感じているほどですから。
何かがあったわけではありません。
ただテレビの番組を見ただけなのに涙が止まらない。
番組は、昨夜の深夜(暦的には今日ですが)、録画していた「世紀を刻んだ歌2 イマジン」。
2002年に放映された番組です。
内容は、9.11事件直後のニューヨークと東京都内の中学校を主な舞台に、ジョン・レノンの“イマジン”が若者たちに何を気づかせるのかを示唆してくれるものです。
その合間に、さまざまな人が歌う“イマジン”がバックに流れます。
それを聞いていると、なぜか涙が出てきてとまらない。
“イマジン”を聴いた日本の中学生の一人がこう語ります。
もし大事な人がいなくなってしまったら、 その人の笑顔を見ることができなくなったら、 と思うと、私にはたえられません。
あるいは、こういう中学生もいました。
わたしはもっとやさしくなりたい。
そんな中学生の言葉に、涙が出てしまう。
“イマジン”のメロディを聞いただけで涙が出てしまう。
Imagine all the people living life in peace.
想像してごらん みんながなかよく生きている世界を。
この言葉だけでも涙が出てしまう。
私の想像力は、まだ病んではいないと安堵しながらも、その思いがまた涙につながっていくのです。
私が悲しいのは、妻の笑顔を見ることができなくなっただけではありません。
最近は、本当に平安な笑顔を見ることが少なくなってきたような気がします。
世界が深く病みだしている。
多くの人が笑顔を忘れだしている。
つくられた笑顔には、心が痛みます。
そうしたなかで生きている私もまた、おそらく病んでいるのでしょう。
そう思うと、ますます涙が出てきてしまいます。
テレビで明るく話していた杉並区の西宮中学校の中学生たちは、いまはもう成人式を超えて、30歳近い若者になっている。
彼らはいまはどうしているでしょうか。
そのだれかに会ってみたい気がします。
ジョン・レノンの夢を、いまどう考えているか。
ジョン・レノンの37回忌が、間もなくやってきます。
改めて、多くの人たちに、“イマジン”を聴いてほしいと心から思います。
もしよろしければ、ここから聴いてください。
https://www.youtube.com/watch?v=dq1z1rkjw-E
歌詞だけでも、ぜひ読んでください。
http://eylyricsdiary.blogspot.com/2012/03/imagine.html
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