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2016/12/26

■節子への挽歌3402:「あんまり変わっていませんよ」

節子
手術後、はじめて友人に会いました。
はじめて会った人は、節子もよく知っている田中さんです。
彼女も、この2年、大変なことがつづいて起こっていたのですが、久しぶりに会った田中さんはとても元気そうで、たくましくなっていました。
はじめて会った時の田中さんは、まだ30代にはいったところで、ちょっととんがっていました。
バレーをしていたりして、節子と一緒に発表会に招待されたこともあります。
私には退屈でしたが。
その田中さんも、もう50代後半。
とてもいい歳の取り方をしているのは、苦労のおかげかもしれません。
それにしても、長い付き合いになりました。

田中さんは私と違って、かなり表舞台を歩いてきていますが、決して時流には流されないので、私との交流も切れずに来ているのです。
時々、湯島にやって来てくれて、いろんな話をしてくれます。
困ったときの湯島族ではないのです。
彼女は多彩な活動をしていますが、いずれも私には縁遠い世界です。
しかし、私のように社会から脱落した生き方をしているものの話も、素直に聞いてくれるのです。

考えてみると、彼女もまた私の生き方に大きな影響を与えた一人です。
田中さんのおかげで、保育園に関わることになりましたし、NPOに関わることになりました。
彼女のおかげで知り合った人も少なくありません。
田中さんと話していると、いろんなことを思い出します。
もう亡くなった人もいます。

田中さんは、別人になったとも言われている私の顔を見て、あんまり変わっていないですよ、と言いました。
むしろ今日は、彼女のほうが、私には別人に見えました。
なぜでしょうか。
彼女の5年後が、なんとなく見えた気もします。
もう大丈夫でしょう。
その頃はもしかしたら、もう私はいないでしょうが。

自分よりも若い友人がいることの幸せを感じます。
みんなどんどん大きくなっていく。
私のように、歳を取るのを忘れがちな者にとっては、それはとてもうれしいことです。
ささやかとはいえ、少しは私も役に立っているかもしれないと思えるからです。


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