■メガネで世界は違って見えてくる
メガネ生活になりました。
最初の1日は、うまく身体が適応できず、違和感を持ちながらの生活でした。
ところが2日目になると、違和感はなくなり、3日目はもうまったく普通に見えるようになりました。
人間の身体の適応力のすごさを、みずからで体感しました。
アメリカの心理学者のG.M.ストラットンの逆転眼鏡の実験は有名です。
彼は自ら上下左右が逆に見える眼鏡を着用して生活する実験を行いました。
その体験によれば、メガネをかけた直後は逆転していた視覚世界がやがて元のような普通の見え方になったそうです。
その話を読んだ時には、ただ驚いただけでしたが、今回、わずかばかりの体験によって、納得できました。
私も、今回、眼鏡をかけて帰宅する途中、違和感で吐き気がしほどでした。
安価な眼鏡だったせいもありますが、視界が歪んで見えていたのです。
ところがもう今は、まったくと言っていいほど違和感がないのです。
私の身体が適応したわけです。
つまり、私たちは自分が住んでいる世界に対する違和感を次第に失っていく存在なのでしょう。
年の最後に、とても考えさせられる体験をさせてもらいました。
政治とは、国民にどんな眼鏡をかけさせるかということなのかもしれません。
自分のかけているメガネを、時にはずすことが大切だと改めて感じました。
しかし、あきらかにこれまでと違ったことがあります。
世界が小さく見えるようになったのです。
たとえば、昨日ハガキを受け取ったのですが、そのハガキがいつもより小さいのです。
それで手元にあるハガキと合わせてみたら同じ大きさでした。
私の場合、近視なので、小さく見えるようになっているのでしょうが、コンタクトレンズの時よりも、世界が小さくなったような気がします。
もっともこれも間もなく慣れてしまうのでしょう。
しかし、メガネを使う生活は、たぶんこの1か月で終わる予定です。
となると、その後また、コンタクトレンズに戻った時に、世界はどうなるのでしょうか。
改めて人間の心身の不思議さに興味がわいてきます。
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コメント
人間の脳が大きいのは、空間把握のためだと夜学の音楽学校で聞いたことがあります。
目をつぶっても、音がどこからしてくるかわかります。前か後ろか、上か下かまで判る。耳は左右に1つずつしかないのにです。
目に映る画像もそうで、脳が空間把握のために画像を処理して把握しています。
だから、私たちは現実の像は見ていない、とも言えるんです。脳が処理した演算結果を認識しているだけです。
私が欲しいのは、すべての人に潜在的に備わっていて、昔の人、たとえば生き霊が出てくる源氏物語のころの人などがまだ持っていた、肉体の目には見えず肉体の耳には聞こえない認識力、つまり霊視と霊聴です。
ベートーヴェンもブラームスも霊聴力があったはずです。あの音楽は頭脳だけで作り出したものではありません。本人たち自身がそう証言していますから。
佐藤さん、私は、スピリチュアルなのではなくて、事実を事実として認識したい、リアリストなんです。
そんな人間のことを、世間ではシュールレアリストと呼ぶようですが。。
私は神道も信じなくなったので初詣も行きませんし、暮れも正月もなくて、この休みは相変わらずラッパの練習と音の秘密を追いかけるだけです。
良いお年をお迎えください。
投稿: 小林正幸 | 2016/12/31 13:00