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2016/12/29

■節子への挽歌3405:メガネを作りました

節子
まぶたの手術をした後、コンタクトレンズが外しにくくなったので、腫れが引くまで、メガネを使うことにしました。
節子と違ってメガネは使っていなかったのですが、友人たちからはメガネをつくればいいと言われていました。
でも面倒なので作らないと言い張っていましたが、やはり不便さに負けて作ることにしました。
すぐつくってくれるところがあると言われて、近くのお店に行ったら、本当にすぐできました。
まあ見えればいいと思って、これまた節約して5000円のものにしました。
ところが、受け取ってはめてみたら、コンタクトレンズとはまったく見え方が違うのです。
視力検査では、コンタクトレンズほどは出ていなかったのですが、何かとてもよく見えるのですが、どうも違和感があるのです。
よく見えるようになればいいというものでもないようです。
それにやはりメガネは私には向いていないようです。
でも次に病院に行くまでは、これを使うことにしました。
娘がケアしてくれましたが、私一人だったら、たぶんメガネは作らなかったでしょう。
節子に依存しすぎていたので、その習性はなかなか抜けないのです。
私はやはり、一人では生きていけないタイプかも知れません。

ところで昨日、湯島で最後のオープンサロンを開きました。
時評編で書きましたが、とてもうれしいメンバーが来てくれました。
残念ながら、節子が知っている人は一人もいませんでした。
こうやって私の生活も少しずつ変わってきているのでしょう。

今年もあと2日。
なにやら積み残したことが山のようにあるような気がしますが、まあそれもまたいいでしょう。
どうせ、いつか、山のような積み残しを置いたまま、現世からいなくなるのですから、年を越すくらいなんだという気になっています。
どうせなら残る2日も、何もせずに過ごすのがいいかもしれません。
それにしても、毎年、年末は節子は大忙しでした。
節子に限らず、私の母親も、忙しそうで、紅白歌合戦など見ているまもなく、何か料理をしていました。
しかし、最近のわが家は、娘との2人暮らしなので、料理もだんだん既成のものになってきています。
しかも娘も私も実に質素なので、年々、簡素化してきています。
そんなわけで、正月気分も出てきませんが、まもなく節子のいない10回目のお正月なのです。

親がなくとも子は育つと言いますが、
妻がなくとも生きながらえる夫もいるのです。
まさか私自身がそうだとは思ってもいませんでしたが。

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