■節子への挽歌3406:仏壇の掃除
節子
気分転換で娘と一緒に大掃除、まではいきませんでしたが、中掃除をしました。
私はあんまり力をかけずに済む、仏壇の掃除を担当しました。
整理していたら、父の三回忌の時の写真が出てきました。
それと、野路さんの写真も出てきました。
今までも毎年掃除をしているのですが、気が付きませんでした。
野路さんは、節子の友人です。
節子よりも先に胃がんが発見されましたが、全治しました。
まさかその数年後に節子が同じ、胃がんを宣告されるとは思わなかったでしょう。
野路さんの頑張る姿勢が、節子にも大きな勇気を与えていました。
いつも野路さんが、目標でした。
野路さんは、いまも元気です。
父が亡くなったのはもうかなり前ですが、その三回忌にお墓の前で親戚一同が写真を撮っていました。
いまは法事と言っても、なかなかこんなには人が集まらなくなりましたが、懐かしい顔がたくさんありました。
元気そうな節子も写っていました。
たぶんこの時の法事は、節子が中心で頑張ってくれたはずです。
写真に写っている人たちの半分以上は、もう亡くなってしまいました。
わが家の仏壇は、とても小さく、すべてがミニサイズです。
しかしその空間に、大日如来も月光菩薩も、弘法大師も地蔵菩薩も、鎮座しています。
わけのわからない3人組も節子の遺骨を守っています。
私は毎朝、灯明と線香をあげて、般若心経を唱えています。
まあ時々は、省略版般若心経ですが。
仏壇だけではいかにもなので、娘と一緒にリビングとダイニングとキチンを掃除しました。
掃除もそれはそれで面白いのですが、あんまり頑張ると疲れるので、まあほどほどにしました。
以前は掃除だけで数日かかっていましたが、いまは大幅に手抜きです。
節子が知ったら嘆くでしょうが、まあ許してくれるでしょう。
掃除をしていたらお腹が空いてきて、昼食はお餅にしました。
磯辺巻ですが、それを食べて、掃除をつづけようとしたら、なんだか休み時間のないブラック企業のような気がしてきました。
それで掃除は終わることになってしまいました。
実はトイレ掃除は私の担当なのですが、ついつい延ばし延ばしになっていて、今日までやっていなかったのですが、延ばしついでに明日にまた延ばしてしまいました。
困ったものです。
夕方ちょっと元気が出てきたので、机のまわりを片づけました。
片づきましたが、どうもまだ年末の気がしてきません。
歳を取るとこんなものなのでしょうか。
以前は新年を迎えるための年末は、とてもワクワクするような高揚感があったものですが。
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