■節子への挽歌3458:不審者
節子
久しぶりにおまわりさんがやってきました。
むかしは定期的におまわりさんが家庭訪問していましたが、最近はそういうこともないので、何事だろうかと思って出てみました。
この近くは、駅前の交番が担当なのです。
おまわりさんが回ってくるのはめずらしいですね、といったら、わが家の近くで不審者情報が届いているので、周辺の人にも注意してもらおうと回っているということでした。
「不審者ですか?」と訊いたら、背広にズックの見かけない人が近くの階段(結構死角になる階段があります)で目撃されているのだそうです。
わが家は袋小路の一画なので、通行客はいないのですが、その小さな階段だけは、その袋小路の途中にあるのです。
おまわりさんが帰った後、ふと思いました。
もしかしたら私も不審者と思われてもおかしくないな、と。
もちろんわが家の周辺ではみんな知り合っていますから、その恐れは皆無です。
しかし、私のかっこうは、まああまり身だしなみもよくなく、娘からはいつも注意されていますが、近くの場合はいつもサンダルです。
スーツとは言いませんが、ジャケットにサンダルということもあります。
電車に乗る時だけはサンダルはやめてほしいといわれていますが、私はサンダルが好きなのです。
それに最近面倒くさくてひげをそらないことも少なくありませんし、時々、セーターの前後ろを間違って着ていて、娘に注意されたりしています。
典型的な認知症老人になりかかっているわけです。
困ったものです。
まあ、困るのは私ではなく、娘たちですが。
時々、歩いていて、あることが気になると立ち止まって他の人の家を見てしまうこともあります。
節子ほどではないですが、変わった花が咲いていると見てしまうわけです。
節子の場合は、家の人に声をかけて庭に入らせてもらったりしていましたが、私はそんな勇気はありません。
でもまあ、時々、立ち止まって見てしまう。
不審者扱いされる資格はありそうです。
さてさて明日からは、不審者と思われないように、少し身だしなみに気をつけましょう。
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