■煙石事件続報
先日、書いた煙石博さん事件の裁判に関してですが、今日、最高裁から弁護士事務所を通して、3月10日(金)15時から最高裁判所第2小法廷で判決公判が開かれることが決定したと、煙石博さんに通知があったそうです。
友人からのメールです。
煙石博さんは2月17日、司法記者クラブでの記者会見で、次のように話されています。私は煙石博です。66,600円を盗ってもいないのに、盗ったとさした。
私は無実です。この事件で、定年後の、人生の貴重な時間と仕事を失ってしまっただけでなく、長年、私の築いてきた信用と信頼を一気になくし、私の人権も社会的存在も失ってしまいました。さらに私の家族にも大きな負担をかけ続けてきました。私は無実です。
最高裁に上告して2年と2か月、ようやく2月17日に弁論となりました。
私は、今まで、警察、検察、裁判所に対して、これほど不信感をもった事はありませんでしたが、今は、警察、検察、裁判所に、大きな不信感と、激しい憤りを感じております。
最高裁においては、それを払拭して下さる様な、正義と真実に基づいた、公正なる判断をお願いするばかりです。
このことを教えてくれた、広島の私の友人は、次のように書いてきてくれました。
先日も、RCCラジオ番組で、先日の弁論について取材した記者が番組の中で説明しておられましたが、報道に対する危機感も感じておられるようです。 佐藤さんが、いつもおっしゃっているように、他人事と思っていると危機は目の前に迫って来ているのかもしれませんね、どうかご自愛下さいませ。
最後の「どうかご自愛下さいませ」という言葉はどういう意味でしょうか。
不気味な時代の足音が聞こえるような気がしないでもありません。
このままでいいのか。
今日も湯島でそんな話し合いをしていましたが、みんな何をしたらいいのかわからないまま、怒りと不安だけが募ってきています。
80年前の日本もドイツも、こんな感じだったのでしょうか。
煙石博さんの事件は、多くの人に関心を持ってもらいたい事件です。
フェイスブックにこの記事を書いたら、早速友人が書き込んでくれました。
不条理は誰の身の上にも大なり小なり起こることとはいえ、佐藤さんのお人柄を信じてこの方に降りかかった不条理をともに怒ります。
私はこうコメントさせてもらいました。
ありがとうございます。 ご指摘の通り、私も不条理は誰にも起こることゆえ、それを受けることには、最近そう大きな抵抗がなくなりました。 しかし、不条理を意図的に起こすことができるような社会には、やはり抗いたいと思っています。
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