« ■節子への挽歌3473:えっ!と驚く電話 | トップページ | ■節子への挽歌3475:悩みもまた、幸せの大事な要素 »

2017/03/09

■節子への挽歌3474:20年前の講演を聴いてくれた人たち

節子
今日は朝からいろんな人たちに会いましたが、最初に会ったのが、節子も知っている大川さんです。
私の講演を聞いて、それが縁で、私が取り組んでいたNPO支援活動を手伝ってくれました。
とても個性的な人柄で、表現が難しいですが、不思議な性格です。
最初は、彼は人間ではなく、未来から来たアンドロイドではないかと思ったほどです。
彼がNPOの本を書きたいというので、私が関わっていたNPOの取材をしてもらい、本にしました。
出版費用は、ふたりで負担し、ふたりで売って、経費はほぼ回収しました。
以来、何か問題が起こると相談に来ます。
しばらく相談に来ないと、なぜか気になって、こちらから声をかけてしまいます。

私が知り合った時は、彼がアメリカ留学から帰国した直後だったと思いますが、以来、彼はNPOをテーマに調査研究などをしています。
自由人なので、どこか会社に入るでもなく、大学の講師をしながら、最小限のお金で生きています。
そろそろ自分の拠点をつくろうよと会うたびに行っていますが、ゆっくり行きますといつも言います。

その大川さんから、今日、なぜ彼が今のような生き方になったかを聞きました。
彼は証券マンでした。
やめるきっかけは、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件。
地震の後、被災地に行って、その凄さを実感したそうです。
地下鉄サリン事件も彼の通勤路線で、わずかの差で事件に巻き込まれなかったのですが、身近で感じたそうです。
その2つの事件が、大川さんの生き方を変えました。
一度きりの人生、自由に生きようという気になったのです。
そして今まさに自由に生きています。
お金をもらう仕事を軸にするのではなく、自由に生きるための最小限のお金を手に入れる仕事をすればいいということで、組織には属さない生き方です。
今日、はじめて彼からその話を聞いて、彼がアンドロイドでないという確信を始めて持ちました。
何とか応援しなくてはいけないと、改めて思いました。

最後に会ったのは、40人ほどの企業の社長です。
この人も、節子はよく知っています。
佐藤さんには中小企業のおやじの辛さがわからない。
講釈だけでは食っていけない。
などといつも私を批判するのですが、その一方で、私をずっと支援してもくれているのです。
時々、どちらかが起こりだしそうになるほどの言い合いになるのですが、なぜかしばらく会っていないと気になってしまい、どちらかともなく、声をかけてしまいます。

彼も今日、意外な話をしました。
利益だけではなく、会社の社会的価値を上げることが大切だと佐藤さんは言っていたと、私が昔話したことを覚えていてくれたのです。
今日はその相談でした。

これは偶然なのですが、帰宅途中にハッと気が付きました。
大川さんもその社長も、実は同じところで私の講演を聴いているのです。

その講演は、私の友人の大学教授に頼まれて、私の生き方と活動を紹介する内容だったと思います。
おそらくほとんどの人には、私の話は寝言のような話だったでしょう。
お金よりも大事なものがあり、お金がなくても幸せになれるという話でしたから。
しかし、そんな話を覚えてくれていて、いまも湯島に来てくれる人がいる。
そう思ったら、何か無性にうれしくなりました。

今日はいい1日でした。
2人のために、私も少しは役に立たなければいけません。
役に立てるといいのですが。

|

« ■節子への挽歌3473:えっ!と驚く電話 | トップページ | ■節子への挽歌3475:悩みもまた、幸せの大事な要素 »

妻への挽歌17」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30899/64992788

この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌3474:20年前の講演を聴いてくれた人たち:

« ■節子への挽歌3473:えっ!と驚く電話 | トップページ | ■節子への挽歌3475:悩みもまた、幸せの大事な要素 »