■節子への挽歌3470:不眠な日々
節子
昨日は寝つけずに、また夜中にも目が覚めてしまい、寝不足です。
先日テレビで報道されていましたが、3.11で津波を経験した人たちの多くが不眠に悩まされているようです。
不眠は、一度経験すると、その記憶が残ってしまいます。
今日は眠れないかもしれないという思いが浮かんでしまうと、まさにそうなってしまいます。
夜中に目が覚めても、またすっと眠りに戻れることも多いのですが、なぜか瞬間的に、眠りに戻れないような気が起こってしまうと、もう眠れません。
私自身は、節子がいなくなってから、良く寝たなあと思いながら朝、目覚めることはあまりありません。
ですから夜は、あまり好きではありません。
だからと言って、夜、起きているのはもっとつらいのです。
10時を過ぎたら、もう何かをやろうという気は起きません。
節子がいた頃には信じられないことですが、9時過ぎに就寝することもあります。
実際に眠るのは結局11時頃になってしまうのですが、ベッドで本を読んだり、テレビを見たりしています。
以前、9時過ぎに寝て4時半に起きるという友人の話を聞いて、よくまあそんな早い時間に眠れるなあと思ったことがありますが、今まさに私もそうなってきています。
眠れないといろいろなことが頭をよぎってきます。
それがますます眠れない状況にしていきます。
そういう時は、なぜか思考がマイナス方向に向かいます。
思考を切り替えようとしても、なかなかできません。
困ったものです。
今朝はまだ、そうした余韻が残っています。
心がこんなにも乱高下するのは、まだどこかで生き戻りをしていないのかもしれません。
アラビアの詩の一節を思い出しました。
人間は生きているあいだは眠っている。 死ぬときにようやく目覚めるのだ。死ぬ前に目覚められるでしょうか。
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