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2017/04/23

■節子への挽歌3517:思いを放すことの大切さ

節子
時にドキッとする発言に出合うことがあります。
しばらく前の話なのですが、しばらくぶりに会った若い女性も交えて、ある話題に関して話をしていたのですが、別れ際にその女性が、私のところに寄ってきて、ドキッとする発言をしたのです。
残念ながら、たぶん予想しているような内容の言葉ではありません。

それは、「初期がんなのです」!
最初は耳を疑いました。
あまりにも唐突であり、しかもなぜそれを私に言うのか、と。
しかも、実にあっけらかんと、明るい調子で言うのです。
「まだ母にも話していないのです。心配するでしょうから」
その口ぶりからは、たぶん同席していた人は誰も知らないことでしょう。
しかし、その口ぶりから、がんの診断を受けたのはつい最近のようです。
もしかしたら、誰かに伝えたかったのかもしれません。
でも伝えられない。
そこであまり会うことのない私に、もらしたのかもしれません。
私からは他の人に伝わることはまずないでしょうから。

しかし、私としては何と答えていいかわかりませんでした。
あまりにも突然のことであり、しかも別れ際だったからです。
みんなのところに戻ったら、彼女は何もなかったように、それまでの会話に戻りました。
ますます対応ができなくなりました。
でも、私には、「初期がんなのです」と誰かに言えたことで、彼女の心が少し晴れたような気がしました。
同時に、その日の彼女の話しぶりに圧倒されていたのですが、もしかしたら、彼女が私が席を立つ暇もないほどに話し続けていたのは、「初期がんなのです」という思いが、身心に充満していたためかもしれないという思いもしました。
帰宅してから、彼女にメールを送りましたが、返事はありませんでした。
以来、ずっと気になっています。

この話は少し前の話なのですが、昨日、サロンに参加した人が、サロンのテーマとは関係ない、ちょっと自分に降りかかってきているトラブルを話しだしました。
幸いに、サロンに参加していた数名がその話を熱心に聞きました。
サロンが終わった後、彼女が私に言いました。
今日はみんなに聞いてもらって、それだけで心が晴れました、と。
彼女の安堵した表情を見て、しばらく前のこの「初期がん」発言を思い出したのです。

たしかそろそろ検査結果が出るような話でした。
私も少し動じてしまい、正確に記憶していないのですが。
節子のがんが発見された時のことも思います。

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