■節子への挽歌3537:満月の夜空
節子
昨夜は久しぶりに帰りが遅くなってしまいました。
それに長丁場の作業的議論をしていましたので、疲労困憊して帰宅しました。
最近はどうも体力がありません。
駅からの帰り道、月がとても綺麗でした。
満月で、しかし少しおぼろいでいましたが、そのおかげで月がよく見え、また星もよく見えました。
私は視力が弱いので、星座に見えるほどには見えませんでしたが、途中で歩くのをやめるほどの夜空でした。
こうして夜空をゆっくりと眺めることが少なくなりました。
夜空だけではありません。
以前はよく見上げていた昼の青空も、そういえば、最近見ていません。
節子がいた頃も、節子がいなくなってからも、私は空を見るのが好きでした。
いまも強く印象に残っているのは、エジプトのルクソールの空と千畳敷カールの空です。
いずれも隣に節子がいました。
あの空の深さは忘れられません。
大学生の頃、創った詩があります。
空の青さがあまりに深かったので、 思わず死んでしまった。
詩とも言えない、単なる1行の文章ですが、
この、私にとっては詩が、いまでも時々思い出されます。
子どもの頃から、青空が好きだったのです。
それなのに、最近空を見ていないなと気づきました。
心が、空ではなく、大地に向かっているのかもしれません。
空には無限の未来がありますが、大地には静かな安定がある。
いささか人生に疲れてきたのかもしれません。
あまりにいろんなことがありすぎます。
それも不条理な、哀しいことが。
私は人に嘘を言われるのが一番嫌なのですが、それが多すぎる。
しかも当人は嘘をついたなどと思っていなことが多いのです。
昨夜はとても寝苦しい夜で、今朝は寝坊した上に、頭がすっきりしません。
昨日の話し合いがなかなか終わらないので、あとは自分でやると言ってしまったので、今日中にやらなければいけない宿題があるのですが、やれるかどうかいささか不安です。
それに読まなければいけない、700頁の本もある。
来客もあるようですが、すべてをやめて、どこかに出かけたい気分です。
今日の空は、晴れていますが、深い青さはなく、空の向こうが見えません。
さて、3杯目のコーヒを飲んで…
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