■人々の中に入ってきて、論を深め、知を集め、力を高めてほしい
時評編を書く気が萎えていましたが、久しぶりに書く気になりました。
昨日、共謀罪法案が衆議院で可決されました。
多くの人が疑問を投げかけ、国連関係者からさえ問題指摘されている法案が、まともな議論のないままに国会を通っていくのは不気味です。
でも私自身は何も行動していません。
先週の金曜日にも国会デモを誘われましたが、行きませんでした。
ですからブログに私見を書く資格もないような気がします。
でもやはり書いておこうと思います。
もしかしたら、ここに書くことで私自身がまた動きだせるかもしれないからです。
私が一番腹立たしいのは、野党にやる気がないことです。
というか、いまや野党が存在しなくなってきている。
民進党は、野田代表時代に、自民党に自らを売り、自民党の傀儡野党になっていますので論外として、自由党も社民党も野党意識が低く、自閉的です。
なぜそうなっているのか。どうやったらそこから抜けられるか。
私には簡単なことのように思えます。
このブログではずっと政党の時代は終わったこと、そして社会の構造原理が変わったことを書いてきていますが、そこから出てくる答えは、与党対野党の構図は消失し、あるのは政治体制体国民生活という構図です。
もし一強の政府与党に対するのであれば、国会内部で茶番劇を繰り返すだけではなく、広く国民に呼びかけて、その声を集めて力にしていくしかありません。
アメリカもイギリスも欧州も韓国も、そういう構図の中で、政治が変わってきています。
しかし、日本は、たくさんの材料がありながら、法務大臣も総理大臣も罷免できないでいます。
政治体制は「戦争的な攻撃」も行いますが、国民生活には戦争は無縁です。
つまり社会の構造原理を変えると、暴力的行為は、国家観ではなく、体制と人間の間で起こるわけです。
戦争の意味合いは一変します。
まあ国家間の戦争パラダイムは、近代国家体制の下での特殊な事件とも言えます。
北朝鮮や中国が攻めてくるなどということは、私には時代錯誤も甚だしい話です。
しばらくぶりに時評を書いたせいか、あまりにも説得力がありませんね。
困ったものです。
でも、もしいまの「野党」に本気で政権交代の意思があるのであれば、国会から出て来なければいけません。
人々の中に入ってきて、論を深め、知を集め、力を高めなければいけません。
そういう政治家が、一人も出てこないものでしょうか。
茶番劇の世界にいるとみんな政治家ならぬ政治屋になってしまうのでしょうか。
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