■節子への挽歌3565:山田寺の仏に会いました
節子
久しぶりに東海道新幹線に乗っています。
それも朝一番の列車ですので、4時半に起きました。
起きるのが早すぎたので、パソコンを開いたのが間違いでした。
昨夜は早く寝たため、いろんなメールが入っていました。
それを見ながら、一部に返信していたら、また時間を忘れてしまい、ユカから大丈夫かと声をかけられ、気づきましたが、食事をする時間がなくなりました。
ユカが駅まで送ってくれたので、無事、新幹線には間に合いましたが、まあこういうことはなかなか治りません。
久しぶりに早朝の電車に乗ると、最近の自分の怠惰な暮らしぶりを反省する気分になります。
早朝からみんながんばっているのです。
いつもと違い、車内でスマホをやっている人はいません。
ほとんどの人が寝ています。
朝早くから働いている人、夜遅くまで遊んでいる人、さまざまでしょうが、最近の私はそのいずれでもありません。
働きもせず、遊びもせず、困ったものです。
上野から京浜東北線に乗り換えたのですが、もう電車は混んでいました。
ふと前の座席に座っている人を見たら、見覚えのある人が目を瞑っているのです。
知り合いではありません。
飛鳥の山田寺のあの有名な仏頭の顔です。
私は高校の頃から、この仏頭の顔が大好きでした。
実に安らかで、見ていて心が平安になれるのです。
あれほどの不幸を見てきたにもかかわらず、すべてを受け入れているようです。
ちなみに、私はあまり科学的ではないですが、たとえ仏像であろうと、表情は変化していくと信じています。
その女性に声をかけたいほどでしたが、痴漢と間違えられるといけないので、やめました。
でもあの人は仏に違いありません。
私が最後に山田寺の仏に会ったのは5年ほど前です。
たしか興福寺でした。
有名な阿修羅像と一緒に見たのですが、私はやはりこちらのほうが好きです。
今日は奈良ホテルで合宿です。
研修会のコーディネーターのような仕事ですが、途中で抜け出して、会いに来いということでしょうか。
いやそもそも抜け出せるでしょうか。
新幹線に乗った途端に寝てしまったので、起きたら浜名湖でした。
今は伊吹山がよく見えています。
間もなく京都です。
天気はとてもいい。
今日はいい日になりそうです。
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