■節子への挽歌3585:「それ以上に楽しい何か」
節子
サンチアゴ巡礼の途中の鈴木さんから絵葉書が届きました。
3度目のサンチアゴを、今回は北の道を歩いています。
すでに280kmを歩き終え、サンタンデールについたようです。
サンタンデールも聖地の一つのようですが、絵葉書の写真を見ると、とてもきれいな港町です。
鈴木さんはこう書いてきました。
雨に打たれ日に焼かれつらいことも多いのですが、それ以上に楽しい何かが巡礼の道にはあります。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を思い出しますが、人生もまた巡礼。
巡礼と思えば、生きる姿勢が変わります。
「それ以上に楽しい何か」ってなんでしょうか。
それは言葉では言い表わせないことでもあり、いまは未知のことなのかもしれません。
何かわからない、未知なこととの出会い。
それこそが、もしかしたら「生きる使命」「生きる喜び」かもしれません。
スペインからの郵便は、日本に着くのにだいぶ時間がかかります。
実際には鈴木さんはもう今月末にはサンチアゴに着くはずです。
7月に帰ってきたら、またいろんな話を聞かせてくれるでしょう。
私は、巡礼には行かないことを決めていますので、誰かの巡礼話を聴くことが、私の巡礼行なのです。
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