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2017/06/18

■節子への挽歌3576:湯島で少し感慨にふけりました

節子
久しぶりに湯島で一人で過ごしています。
3時半から来客があり、その後、ミーティングもあるのですが、それまでの3時間、湯島で一人です。
特に用事はなかったのですが、なんとなく一人になりたくて、早めに昼食を食べて、出てきました。
自宅にいると、それなりにいろいろありますし、電話もかかってきます。

湯島のオフィス界隈は日曜日はほとんど人はいないのです。
この雰囲気が好きです。

湯島のオフィスを開いて、もうじき29年が経ちます。
29年間、何も変わっていないのですが、久しぶりに来た人が広くなったねといいます。
広くはなっていないのですが。
唯一変わったのは、窓から夕陽が見えなくなってしまったことです。
きれいな夕陽でした。

いやまだ変わったことがあります。
植物が少なくなってしまいました。
玄関のバラも、節子がいなくなってからは造花のバラになってしまいました。
テーブルの上には生花はありません。

このオフィスにはいろんな人が来ました。
私には、そして節子にも、思い出の多い場所です。
最近すっかり聴くことがなくなったCDをかけました。
先ほどから赤木りえのフルートの童謡が流れています。
子どものころに戻ったような、悲しさと幸せが伝わってきます。
でもちょっと気が沈みそうです。
以前はあんなに好きだったのに、いまはさびしすぎます。
日本の童謡の多くは、とても寂しく悲しい。
なぜでしょうか。

CDを変えました。
金子由香利のシャンソンです。
このシャンソンは、節子がいなくなってからも繰り返し聴いたことを思い出しました。
これもまた刺激が多すぎます。
どうも湯島に残っているCDは、元気が出るようなものがありません。
みんなどこかに節子との思い出を引き出すものがある。
困ったものです。

1枚だけ、節子に会う前から好きだったCDが出てきました。
DBQの“Take Five”です。
久しぶりに聴きました。
会社の独身寮に入って、最初に買ったのが、パイオニアのステレオでした。
そして聴いていたのが、ジャズでしたが、そのなかでも好きだったのが、オスカー・ピーターソンのカナダ組曲とこのTake Fiveでした。
節子と一緒に暮らすようになってからは、あまり聴いた記憶がありません。
会社の独身寮での一人の暮らしも、いまから思えばとても懐かしく、さまざまな記憶があります。
節子と会う前にも、私の暮らしはあったのです。

雨が降ってきました。
窓を閉めに行ったら、外のベランダで、ランタナが花を咲かせていました。
雨は、いまの私の気分にぴったりです。
2時間ほど、無為に過ごしました。
さてそろそろ現実に戻りましょう。

一人でこんなにゆっくりしたのは、久しぶりです。
来客に供えて、コーヒーでも淹れておきましょう。
たまにはこういう時間の過ごし方もいいものです。

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