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2017/06/13

■節子への挽歌3570:遺言書を書いています

節子
遺言書を書いてみました。
といっても、私の遺言書ではありません。
私の場合、娘たちも私の考えはほぼすべて理解しているでしょうし、争いになるほどの遺産もないでしょう。
ではなぜ遺言書など書いてみたかといえば、友人に頼まれたからです。

独身を通した友人が先月、突然胃がん宣告を受けました。
そして私に電話してきました。
手術の前にやっておきたいことがあるというのです。
何事かと思って急いで会ったのですが、要は遺言書を書いておきたいというのです。
親族が3人いるのだそうですが、その3人に自分の遺産をうまく配分しておきたいのだそうです。
すでに考えは決まっているのですが、自分が死んだ後、それを3人に伝える役目を私に託したいというのです。
私よりも先に逝くことが決まっているわけではないのですが、突然のがん宣告で、ちょっと不安になったのでしょう。
人は、時に混乱するものです。

予め3人に言っておけばいいではないかと思うのですが、均等相続ではないので、いろいろと問題が起きるのを避けたかったのでしょう。
私が言うのもなんですが、なかなかいい配分の考えです。
それに、死後、友人が遺言書を開示するというのもドラマティックです。
できれば、がんで死ぬのではなく、殺害された方が劇的ですが、そこまで期待するのは欲が深すぎます。
しかし、先に私が死んだらどうするのかという問題もあります。
それで、もう少し死ぬ時期を遅らせてもらうことにして、手術後に相談するようにしました。

しかし、そもそも弁護士でもない私が、そんな役割が果たせるのでしょうか。
そういうわけで、遺言について調べ出したのです。
それで、自分の遺言書でもないのに遺言書も書いてみたのです。
書いてみると、自分のも書いてみたくなってきました。
できればちょっと謎解きの要素を入れるのもいいかもしれません。
そのためには、相続遺産をもう少しためておくべきでした。
できれば、どこかに隠し子がいると、もっとドラマティックになります。
生き方が単純すぎたようです。

そういえば、むかし、会社の後輩に頼まれて、ラブレターを書いたことがあります。
自分のラブレターも書いたことはなかったのですが、後輩から頼まれたら仕方がありません。
まだ節子と付き合う前の話ですが、その後輩は節子も知っているスポーツ選手でした。
残念ながら、その直後に私は転勤になり、私の代筆したラブレターが功を奏したかどうかは定かではありません。
私のラブレターはたぶん特殊でしょうから、うまくいかなかったのではないかという気もします。
頼むときには人を選ばなければいけません。

さて遺言書は私に頼んでいいものでしょうか。
たぶんこれは大丈夫でしょう。
自分の遺言書はともかく、他人の遺言書はやはり責任重大です。
もう少し勉強しなければいけません。

がん宣告を受けた友人は、手術の前に玉川温泉に行きたいと言い出して、いま、温泉で湯治中です。
10日温泉湯治してくれるので、もしかしたら胃がんが治っていて、手術もしないですむかもしれないと言っていましたが、こういういい加減な友人なので、遺言書を私が開示する役割はたぶん果たせないでしょう。
つまり私よりも長生きするということです。
さてそれでは誰に委ねるか。
なんでそんなことまで私が考えなければいけないのか。
人生は不条理の連続です。

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