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2017/06/29

■節子への挽歌3586:少しうれしくなることもあります

節子
最近もしかしたら少しは人の役に立っているのだと実感することがあります。
といっても、それはとてもたわいないことなのですが。
たとえば、私のフェイスブックの書き込みを読んで、「ホッと安心します」というような手紙を受け取ったような時です。

その手紙を送ってくれたのは、数年前、伴侶を亡くした群馬の女性です。
小さなたまり場をつくって、とてもいい活動をしていますが、その途中で、がんで夫を見送りました。
節子と少しだけ時期が重なっていたかもしれません。

その方は、自分の活動の一環として、定期的に機関誌を発行していますが、先日届いた最新号のトップにこんな文章が載っていました。
ずっと愛用していた車を買い替えることになったのです。

亡くなった主人が、「これがいい」と言って選んだ車でとても名残惜しいのですが、しかたありません。事故もなくは知らせてもらったことに感謝して、知り合いに拝んでもらいました。これからは、また新しい車に乗って、新しい人生の始まりです。この車と共に、日本中をめぐることができたらと思います。まだまだ行ってない所、会いたい人がたくさんいますから。

いろんな思いが伝わってきます。
今年は彼女にとっては大きな転換期のようです。

ちなみに、彼女が私に送ってきた「ホッと安心します」ですが、これは時代の状況への認識が私と同じで、自分だけが危惧しているわけではないという意味の「ホッと安心」なのです。
つまり、安心できない時代になってきているということなのです。
そして「転換期」。
彼女の活動がどう変わっていくのか。

今朝、もうひとりの友人から、メールが来ました。
私が提案したことに、強く反応してきました。
もう(活動を)やめようかと思っていたけれど、佐藤さんを見て、もう少し続けようと思うと言ってきたのです。

私の活動は、活動とは言えず、単なる「一つの生き方」でしかありません。
しかし、それがささやかに誰かを元気にしている。
そう思うと、少しうれしくなります。
節子は、どう思っているでしょうか。
私の生き方を心底支持してくれたのは、節子でした。
その節子がいなくなってからは、生きる意味を失っていますから。

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