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2017/07/13

■節子への挽歌3601:ミリンダ王の問い

節子
昨日は朝から夜まで4つのミーティングを湯島で行いました。
いずれもまったく別のテーマです。
ちょっと重いテーマもあり、いささか疲れましたが、帰りの電車で、地湧社の増田さんからいただいていた筧次郎さんの短編小説集「重助菩薩」を読みました。
今日は本を持ってくるのを忘れてしまったため、もらったままになっていた、その本を選んだのです。
小説にはあまり興味がないためずっと湯島に放置しておいたのです。
たぶん読みだしてすぐやめるだろうと思っていました。
ところが、一言で言えば、すごい本でした。
電車の中では読み終えず、帰宅してからも読んでしまいました。
5編の短編が収録されていますが、いずれも心に響く作品です。
特に、その中の最後の「王の愁い」は衝撃的でした。
まだきちんと消化できていませんが、輪廻にまつわる壮大な実験の話です。
おかげで昨夜は目がさえてしまい、今日もまた寝不足です。

本の帯に、筧さんは「この小説集は、いわば今まで書いてきた本の挿し絵のようなものです」と書いています。
挿し絵から読んでしまったわけですが、筧次郎さんの著作を読みたくなりました。

「王の愁い」は、有名な「ミリンダ王の問い」に関する話です。
もちろん「ミリンダ王問経」にはない筧さんの創作ですが、「存在の本質」「輪廻転生」「悟り」に関する壮大な(そしておぞましい)エピソードです。
読み終わった後、頭がくらくらしました。
それで眠れなくなったのですが。

それに比べて最初の「重助菩薩」はとても心温まる、でも少し悲しい話です。
5つの作品が、たぶん筧さんの著作のどれかの「挿し絵」なのでしょう。
昨日の昼間の4つのミーティングからもいくつかの宿題をもらい、少し気が重くなっていたのですが、それどころではない「大きな宿題」を背負い込んでしまったような気分です。

昨日は湯島で9人の人に会いましたが、それぞれの生き方は大きく違います。
それぞれの生きる姿勢のあまりの違いにいつもながら驚くのですが、死に直面した人の言葉には真実を感じます。
昨日は昼間、ちょっとした体験があったために、筧さんの作品にはまってしまったのかもしれません。
生きているように見えて、生きていない人があまりに多すぎる。
真実が見えているようで見えていない人があまりに多すぎる。
私もそうかもしれません。
心しなければいけない。
そう思いました。

今日も風がさわやかな日です。
心身共にいささか疲れ切っていて、元気が出ませんが、お墓に行きたくなりました。

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