■カフェサロン「呼吸器の子・重い障害を生きる意味」のご案内
3年ぶりに、小児外科医の松永正訓さんのサロンを開催します。
前回は、著書「運命の子 トリソミー」を中心にして、「人間」や「生命」の意味を問い直し、人間の関係性(社会)とは何かを、とても生き生きと一人称自動詞で語っていただきましたが、今回は、今春出版された「呼吸器の子」(現代書館)を中心に、さらに深まった松永さんの人間観をお聞きしたいと思います。
松永さんからのメッセージを紹介します。
意識が乏しく寝たきりで、人工呼吸器を付けて自宅で暮らす小学生に私は出会いました。
こうしたご家族に対して私たちは、悲惨であるとか、社会から孤立しているという先入観を持ってしまいます。
しかし在宅呼吸器の子の日常を、私たちは具体的に知っているでしょうか?
拙著『呼吸器の子』を読み解きながら、重い障害を生きることの意味を考え、私たちの心の中にある障害児に対する思い込みを乗り越えていきたいと思います。
同書を読まれた方も多いと思いますが、私は改めて、生きるということの豊かさと意味を教えられたような気がしました。
同書の最後に書かれている松永さんのメッセージも心に響きます。
本書は、私たちの中に潜む差別思想に対するカウンターブローになるだろうか。
たった一冊の本にそれだけの力はないかもしれないが、可能性を信じないことには世界は何も変わっていかない。
私は愚直に信じることにする。
タイトルから、ちょっと専門的な「重い」話だと思われる方がいるかもしれませんが、むしろすべての人の生き方につながっていく、日常的な「明るい」話し合いにしたいです。
前回に引き続き、気づかされることの多いサロンになると思います。
ぜひお気軽にご参加ください。
できれば、事前に「呼吸器の子」をお読みいただければと思います。
「呼吸器の子」は、私のサイトに少しだけ紹介しています。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#170709
○日時:2017年9月30日(土曜日)午後3時半~5時半
○場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
○問題提起者:松永正訓さん(小児科医師)
○会費:500円。
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