■目黒のさんま祭の報道を見て、いつも思うこと
毎年、目黒のさんま祭の報道を見ていて、2つの思いを持ちます。
一つは美味しそうで食べたいなという自然な気持ち。
もう一つは、ちょっと工夫するだけで社会的な活動になるのになという思いです。
テレビでは、昨日は7000匹が無料で提供されたとあります。
いつも思うのですが、なんで無料なのかというところが以前からまったく理解できないのです。
たとえば、1匹100円で提供したとすれば、70万円が集まります。
70万円集まれば、社会的な活動ができるでしょうし、フードバンクや子ども食堂的な活動に支援できます。
障害者支援にも環境保全活動にも、その使途はいろいろとあります。
いや70万円が重要なのでなく、みんなが楽しみながら、社会をよくしていくことにちょっと役に立てる場になるということです。
100円といえども払えない人もいるでしょう。
しかしテレビで見ている限り、集まっている多くの人は、楽しみたいのではないかと思います。
であれば、そこにちょっとでも「だれかの役に立てる」という要素が入れば、楽しみは倍増するでしょう。
100円で買うということに抵抗感を持つ人もいるかもしれません。
そうであれば、会場のどこかに箱を置いて、お金が払える人はお金を自由に入れるのはどうでしょうか。
基本は100円にしてもいいですが、実際には1円でも、「ありがとう」と書いたメモでも、100万円でも、その人の気持を布施するのはどうでしょう。
お祭りは、富の再配分の機能を持っていたはずですので、ますますお祭り気分は高まるような気がします。
食べ物を無償で配布するという感覚が私にはどうしてもなじめないのです。
無料でもらったさんまが粗末に扱われないかも気になりますが、もっと食べ物を大事にしたいと思うのです。
いつもそんなことを考えながら、このニュースを見ています。
似たような思いを持つニュースは少なくありません。
もっと食べ物を大事にしたいといつも思います。
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