■節子への挽歌3683:アイヌと共に1日を過ごしました
節子
今日も寒い日で、ほとんど自宅で読書をしていました。
先日湯島で開催したアイヌのサロンで触発されて、3冊の本を読みました。
といっても、1冊は北海道で使われている中学校の副読本です。
3冊の本を読んで、私がアイヌについてあまりに知らないことに改めて反省しました。
50年前に読んだ「アイヌ民族抵抗史」がいまなお出版(しかも2年前に復刊)されていることにも驚きました。
事態はほとんど変わっていないのかもしれません。
一昨年出版された「アイヌ民族の歴史」を読むと、アメリカのネイティブ、いわゆるインディアンの歴史と同じような状況だったことを知りました。
当時、アメリカの西部開拓史を読んで、多くのネイティブが惨殺されたことに衝撃を受けたことを覚えていますが、なぜか同じころ読んだはずの「アイヌ民族抵抗史」の内容は忘れていたこともショックでした。
節子がいた頃は、こうした話をよくしたものです。
節子が特に関心があったわけではありません。
しかし、私が知った衝撃を、いつもシェアしてくれました。
そして素直に話を聞き、反応してくれました。
人は話しながら思考を深め、広げます。
節子はまさに私の思考を広げてくれる存在だったのです。
そういうことがもう10年以上できなくなっています。
湯島でサロンをやると世界が広がります。
新たな関心が生まれてくる。
そのやり場がなくて、ちょっと困っています。
これから50年ぶりに「アイヌ民族抵抗」を読もうと思います。
それが終わったら、次はこれも久しぶりに「アイヌ神謡集」です。
今度は少しは理解できるでしょうか。
| 固定リンク
「妻への挽歌18」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌4500:東尋坊からのお餅(2019.12.28)
- ■節子への挽歌4499:歯医者さんと節子(2019.12.27)
- ■節子への挽歌4498:年末のお接待(2019.12.26)
- ■節子への挽歌4496:年末の相談つづき(2019.12.24)
コメント