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2017/10/26

■「今回の選挙結果」を踏まえての政治談議サロンの報告

「今回の選挙結果」を踏まえての政治談議サロンを開催しました。
予想に反して15人が集まりました。
今回の選挙の投票率の低さを跳ね返す気分です(あんまり関係ないですが)。
特にうれしかったのは、自民党支持者も来てくれたことです。
異論がなければ話し合いの意味は高まりません。

最初に、選挙結果に関するそれぞれの感想を話してもらいました。
大方の人はがっかりしていて、なかには「むなしい」という人もいました。
海外に転居したいというような人が少なくとも2人いました。
野党の混乱ぶりは、目に余るものがありますが、結果に喜んでいる自民党支持者さえもが野党はもっとしっかりしてほしいと言いました。

私は、「怒り(失望)」と「希望」を感じたと話しました。
怒りは投票率の低さ。
希望は政策別に政党が整理される兆しが生まれたことです。

みんな一家言ある人なので、話し出したら長いうえに、論点も飛び交いますので、疲れました。
時には、安倍政権支持者と反安倍者でかなりの激論になりました。
でもまあ掴み合いにまではいたらず、しかし建設的な議論にまではならず、まるで国会の論争を見ているような場面もありました。
まあ国会の議論よりは、お互いに誠実だったと思いますが。

若い女性は、政治はよくわからないがもっと安心して住める社会になってほしいと言いました。
しかし、男性たちの理屈っぽい話に退屈したようで、途中で席を替えて聞き役に回り、時々独り言をつぶやいていました。
床屋談義はやはり男の世界だなと思いました。
もっとも女性たちの井戸端会議も最近は実践につながってきているように思います。
女性たちは話しあっているだけだという発言もありましたが、私はむしろ女性たちのほうが実践的だと思っています。
しかし、男性と女性はやはりちょっとスタイルが違います。
できればそれをつなげていくことが大事かもしれません。
いつか政治合コンを企画しようと思います。
いずれにしろ、話しあうだけではなく、何か実践につなげていかなければいけません。

投票のための情報をどうやって集めているかという話も出ました。
若い女性は、日々の生活体験からと言いましたが、たぶんそれを投票につなげる言語がありません。
私は、今回もまた論点は政治家たちがそれらしい言葉でぼやかしていると感じています。
憲法改正とか脱原発、社会保障重視などは、いかようにも解釈できる言葉ですから、争点にはならないはずですが、それが争点だと言われます。
しかし、日々の生活から投票先を決められるように、選挙公約(マニフェスト)は日常用語で語られなければ、いつになっても「政治家の選挙」から「生活者の選挙」にはなりません
若い女性参加者は、3.11の被災者はまだたくさん大変な状況なのに、オリンピックをやろうとしているのがおかしいとも言いました。
それがたぶん現場につながっている人たちの素直な気持ちではないかと私は思いますが、今回、オリンピックに言及した人はいないでしょう。

こういう話から発展して、報道の姿勢に関してもかなりの議論がありました。
でも報道の姿勢よりも、報道を受ける方の姿勢も問題にすべきだろうと思います。

党議拘束の話など、他にもまだいろんな話題がでました。

ところで、私が意味のある争点だと思うのは、「原発の再稼働」と「再軍備」の是非です。
この2つは、なにかを変えることではなく、これからの行動ですから、その気になればできることであり、実践したかどうかも明確にわかることです。
こういうところが明確に示されれば、生活者でも判断できます。
政治を生活者に取り戻すためには、具体的な日常用語で政策を語ることから始めないといけないと思います。
同時に、それを理解するだけの知識と意見を、人々は持たなければいけません。
そんなわけで、こうした政治談議サロンは継続します。
問題提起した人がいたらご連絡ください。
だれでも話題提供者になれるのが、政治談議サロンです。
話しあう中から、社会性や政治への関心が高まることが大切ではないかと思います。

報告にかこつけて、なんだか私の意見を書いてしまいました。
すみません。

なおサロンの直前、アメリカ在住の方と会っていたのですが、その人からネット情報がアメリカでどう管理されているかを少しお聞きしました。
ちょっと不気味な話でしたが、私にも注意したほうがいいとアドバイスしてくれました。
いつもサロンの写真を無防備にアップしていますが。今回はそんなわけで少しぼかした写真にしました。
最近のテレビはモザイクをかけた映像が多いですが、そんな時代になっていることを改めて感じたので、その気分に従うことにしました。
もっともそんな「物騒な」話し合いが出たわけではありません。
なにしろ床屋談義ですから。
他愛もない話でしたが、そこにこそ政治の根っこがあるようにも思います。

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