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2017/11/01

■出る杭を打つ社会にはあきあきです

立憲民主党の議員たちがどうも「ターゲット」にされだしたようで、次々と「不祥事」がマスコミによって問題にされだしています。
今朝は初鹿議員が問題にされています。
こうしたことを暴き出すことで、政治はどんどん矮小化されてしまうことに大きな危惧を感じます。
もちろん今回も問題にされているような事件が瑣末な事件であるとは全く思っていませんが、その採りあげ方に大きな危惧を感ずるのです。

そこで思い出すのが、一時期、世界を覆いだした「ゼロ・トレランスの嵐」です。
はじまりはジュリアーニ時代のニューヨーク。
地下鉄の駅の落書きを消すことから安全が戻ってくるという話です。
いわゆる「割れた窓理論」には私もとても共感しますし、講演などでも話題にしたこともあります。
かつて、ささやかにではありますが、安全なまちづくりに取り組むガーディアン・エンジェルスの活動を支援したこともあります。
しかし、それらと「ゼロ・トレランスの嵐」とをつなげて考えていなかったことにある時、気づかされ、少し反省しています。

私にとって大切な価値の一つは「寛容」ですので、ゼロ・トレランス発想には大きな違和感があります。
10年前に書いたブログ記事があります。
http://cws-osamu.cocolog-nifty.com/cws_private/2007/12/post_ffbe.html
久しぶりに読み直してみました。
そして忘れていたことをいろいろと思い出しました。

ロイック・ヴァカンの「貧困という監獄」という本があります。
世界はいま福祉社会から刑罰社会へと流れを変えつつあるという警告の書です。
それを思い出しました。
古い本ですが、お時間があればお読みください。
いまの世界の状況が、たぶん少し見えやすくなると思います。

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