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2017/11/27

■節子への挽歌3699:生命が時間を生み出す

節子
まずは生活リズムを戻そうと思い、少しだけ早起きをしました。
そして歯を磨き、パソコンに向かいました。
まずは「かたち」からです。

時間を生み出しているのは生命だということを、生物学者の福岡伸一さんの本で読んだような気がします。
後でしっかりと考えてみようと思っていて、その後さぼっていた文章の記憶なので、間違っているかもしれません。
時間が生命を生み出すのではなく、生命が時間を生み出すという発想にとても興味を持ったのです。
前にもこの挽歌で書いた気がしますが、「環世界」という考え方があります。
世界は、その人がつくっているという話で(これも不正確な表現ですが)、たとえばある種のマダニは餌に出会うまで18年間も絶食していたという記録があるそうです。
そのマダニにとっての時間は、私とは全く違うわけです。

節子と生命をシェアしていたと思い込んでいる私にとっては、節子の生命の停止は、時間の停止にもつながっています。
ですから、私の世界の中では、時間はいまは生まれていない。
だから私には時間がなくて、いつも暇で暇で仕方がないのです。
そんな感じが強くしています。

朝、目が覚める。
あの頃と全く同じように目覚め、しかし全く違う世界に生きる。
慣れるまでにはかなりの時間が立ちましたが、それは私にとっては「生きた時間」ではないのです。

久しぶりに朝起きてすぐにパソコンに向かったら、なにやら難しいことを書きだしてしまいました。
しかし、最近、時間とか生命にまた少し関心が戻っているのです。

昨日書いた我孫子のフォーラムに、もうひとり節子の葬儀に来てくださった方が参加してくれました。
10年ぶりでしたが、再会を喜んでくれました。
私は面識のある人でしたが、節子ともつながっていたことを知らず、彼女が節子の葬儀にどうしてきたのか最初はわかりませんでした。
たぶん花かご会の関係なのでしょう。
フォーラムで発言してくれたIさんもそうですが、見えないところで人はつながっているものです。

今日はさわやかな冬の朝です。
静かです。
鳥たちもまだ寝ているのでしょうか。

今日は、フェイスブックで知り合った若者と会う約束をしています。
若者と話すと、もしかしたら時間が取り戻せるかもしれません。
そして時間をつくりだす、生命を取り戻せるかもしれません。

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