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2017/11/03

■企業を考えるサロン「コーオウンド・ビジネス」のご案内

今回の企業を考えるサロンのテーマに「コーオウンド・ビジネス」です。
ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、「社員みんなが会社のオーナーになる」ことによって、会社を元気にしていこうということです。
言い換えれば、社員が情報共有し、プロフィットもシェアし、社員みんなの意識をオーナーシップ・カルチャーにしていくことで、会社のあり方を根本から変えていくことです。
実際に会社の株式の所有を社員にシフトしていきますが、いわゆる従業員株主制度とは違います。
社員を管理するというベクトルから、社員が会社を管理(統治)するベクトルへと、パラダイムシフトしていこうというところにポイントがあります。

といってもなかなか伝わらないと思いますが、詳しくは「コーオウンド・ビジネス」という本をぜひお読みください。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#170910
今回は、その本の著者の細川あつしさんに話題提供してもらうことにしました。

「これは私たちの会社だ」と社員が思っている会社ほど、強い会社はありません。
最近、そうした意識が希薄になってきているために、信じがたいような企業不祥事が起きているように思います。
もし「私たちの会社」だという意識があれば、不祥事への自浄作用が働くばかりではなく、自然とコストダウンは進むでしょうし、社員同士の支援関係も強まるはずです。

一時期、話題になった「自己組織化する組織」はまさに、個々の社員が自律的かつ全体最適解的に動く企業モデルですが、具体的な制度論まで展開できずに、理念で留まってしまっています。
従業員に「経営者意識を持って仕事に取り組め」という経営者がいますが、精神論だけでは実効性は高まりません。

そこで生まれたのが、コーオウンド発想で、米国ではすでに民間雇用の10%を担い、英国では2020年までにGDPの10%コーオウンド化を宣言するまでになってきているそうです。
しかし、日本ではまだほとんど広がっていません。
私が日本で最初に本格的なコーオウンド・ビジネス化を成功させた近藤さん(日本レーザー社長)に会ったのは、ちょうど4年前ですが、以来、そうした動きは聞いたことがありません。

そう思っていたところで、細川さんとの出会いがありました。
きっかけは、私が翻訳した「オープンブック・マネジメント」です。
考え方として両者は通ずるところがあるからです。
当時私は、オープンブック・マネジメントが広がれば、企業はみんな元気になるだろうと考えていましたが、残念ながらその本はあまり話題になりませんでした。
そもそも私が29年前に会社を辞めたことにも、この話はつながっていますので、細川さんとの出会いはとてもうれしいものでした。

細川さんたちの働きかけで、日本でも少しずつコーオウンド化の動きは出てきているようです。
そこで、今回は、細川さんに、コーオウンド・ビジネスをテーマにお話をしていただき、会社のあり方や会社を元気にする知恵を話し合っていければと思います。
ちなみに、コーオウンド・ビジネスは、ソーシャルビジネスや事業型NPOにも参考になるはずです。
さらにいえば、私たちの働き方にも通ずるところがあります。
ぜひ多くの人に、コーオウンド・ビジネスを知っていただき、日本でもコーオウンド化の動きを広げられればと思っています。

みなさんのご参加をお待ちしています。

〇日時:2017年12月9日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「コーオウンド・ビジネス」
〇話題提供者:細川あつしさん(従業員所有事業協会代表/跡見学園女子大学教授)
〇参加費:500円
○参加申込み:qzy00757@nifty.com


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