■カフェサロン「病院の歴史から日本の医療を考える」のご案内
湯島での医療関係のサロンを不定期的ですが、これからも継続したいと考えています。
というのは、医療の世界に人間社会の本質があらわるのではないかという気がしてきているからです。
ここで言う「医療」とは、かなり広義なものです。
今年は松永さんや本田さんにサロンをやってもらいましたが、お話をお聴きして、ますますその思いを強めています。
ところで、いずれのサロンでも、間接的にですが、日本の「病院」の話が出ました。
そこで、来年最初の医療サロンは「日本の病院の歴史」を取り上げることにしました。
話題提供をお願いしたのは『日本病院史』(ピラールプレス社より出版)の著者の福永肇さんです。
私は昨年、その本を読ませてもらったのですが、専門書でありながら、私のような部外者が読んでも、とても面白く考えさせられることが多かったので、ぜひサロンで話してもらいたいと思ったのですが、福永さんは石川県の大学の教授ですので、諦めていました。
しかし、出版元の高橋さんや中村さんに、そんな思いを伝えたら、福永さんにお話ししてくださり、福永さんからまさかの了解が得られ実現しました。
『日本病院史』の紹介に「初めての本格的な病院の歴史」と書いてありましたが、まさに日本の病院通史です。
それも、その時々の社会の状況を踏まえながら、広い視野と歴史的な時間軸で、病院を語ってくれています。
福永さんは、「病院は、その時の政治体制、経済環境、財政状況、社会思想、人口構成、疾病構造といった社会基盤の上に存立している」と書いています。
逆に言えば、病院から政治や経済や社会が見えてくるということです。
福永さんはまた、「医療の現実や医療制度は時代に応じながら常に変化していく。事実を把握し、理解しようという時には、根っこになっている根拠をえぐり出して考えることが必要となる」といい、「日本の医療を考えていくときにも、過去の医療制度の変遷や病院経営の歴史を判断の材料に入れておくことが肝要だ」と書いています。
同書の最後は、「温故知新で、新しい英知(知新)で安心な社会を構築していくために、過去の医療史、病院史を学んで(温故)考えて行きたい」で終わっています。
平和で良い社会を創っていくには、歴史をしっかりと学ばなければいけません。
私がサロンをお願いしたくなった気持ちがわかってもらえるでしょうか。
『日本病院史』の簡単な紹介を私のホームページで書いていますので、ぜひお読みください。
http://cws.c.ooco.jp/books.htm#170705
また福永さんの多彩なご活躍ぶりは次のサイトでわかります。
http://www.fujita-hu.ac.jp/~hnagashi/LDB/open/fukunaga.html
タイトルは「病院の歴史から日本の医療を考える」とさせてもらいました。
病院という切り口から、医療の問題だけではなく、社会の問題、つまり私たち一人ひとりの生き方の問題にもつながる問題提起をいただけると思っています。
医療関係者だけではなく、多くの人にぜひとも参加していただきたいサロンです。
周りにもし関心を持ってもらいそうな人がいたら、ぜひともお誘いください。
福永さんには、私もお会いしたことがないので、とても楽しみにしています。
〇日時:2018年1月20日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「病院の歴史から日本の医療を考える」
〇話題提供者:福永肇さん(金城大学教授:『日本病院史』著者)
〇参加費:500円
〇参加申込み:qzy00757@nifty.com
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