■節子への挽歌3756:「羊たちの沈黙」
節子
「羊たちの沈黙」を観てしまいました。
この映画ははじめてです。
上映当時から気になっていた映画ですが、娘たちから「お父さん向きではない」と強くいわれていたのです。
噂でも猟奇性が強いように伝わっていたので、私には見続けないだろうなと思いながら、ずっと観ないでいたのです。
私は、テレビで手術の場面でさえ、見ることができないタイプなのです。
困ったものですが。
たしかに目をそむけてしまう場面もありましたが、あんまりたいしたことはありませんでした。
ストーリーもあっけないほど空疎です。
ただアンソニー・ホプキンスは見応えがありました。
猟奇的なシーンも、最近ではさほど珍しくない感じです。
この作品ができた当時に比べると、社会そのものがどんどんと「猟奇的」になっているのかもしれません。
映画を観ていると、社会の変化がよくわかります。
いまの時代は、時代そのものが私には「猟奇的」です。
テレビで、注文してから1分以内に料理が出されるお店の特集をやっていましたが、これも私には猟奇的です。
私はそんなお店には行きたくありません。
餌を食べるのではあるまいし。
節子は、まだ「いい時代」に人生を過ごしました。
最近時々そう思うことがあります。
ちなみに、節子はこういう映画は見られないでしょう。
そもそも人を殺傷する映画が嫌いでしたし、格闘技でさえ、いやがっていましたから。
| 固定リンク
「妻への挽歌18」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌4500:東尋坊からのお餅(2019.12.28)
- ■節子への挽歌4499:歯医者さんと節子(2019.12.27)
- ■節子への挽歌4498:年末のお接待(2019.12.26)
- ■節子への挽歌4496:年末の相談つづき(2019.12.24)
コメント