■縁紡ぎカフェを始めます
前に構想を書きましたが、いよいよ縁紡ぎカフェがオープンです。
思い付いたきっかけを再掲します。
鷲田誠一さんの「しんがりの思想」(角川新書)にこんなような文章がありました。
退社したあと、解雇されたあとの長い日々。鋼鉄のドアで遮断され、近所との行き来も(そしてそのための蓄えも)乏しく、緑、つまりいざとなったらいつでももたれかかることのできる支えあいの仕組みからはじき出された高齢の単身者の生活。 孤立への怖れはしかし、高齢者だけでなく、若い世代の心をも深く蝕んでいる。 縁はみずから紡いでゆくほかないとはいえ、そのチャンスがたやすく見つかるわけでもない。そういう緑を、あるいはネットワークを、みずから紡ぎだしてゆくことができずに、ただうずくまっているしかないひとびとを見聞きし、わたしはこの社会がいつのまにこんなに脆弱になってしまったのかと呆然となる。
そういう「縁」や、ゆる~い「つながり」が育ちやすい場所をつくりたくなりました。
そこで、毎月、最初の水曜日の午前11時から4時までを、縁紡ぎカフェと称して、湯島でオープンカフェを開くことにしました。
いざとなった時に、もたれかかれるような縁を紡ぎたいという人を主な対象にしますが、だれでも歓迎です。
但し、湯島でいつもやっているサロンではありません。
単なるカフェです。それもコーヒー代はかなり高いです。
湯島のサロンは、自分で自由に缶に入れていく方式ですが、このカフェは強制的に料金としていただきます。
しかも前金で、領収書は出しません。
いただいた料金は積み立てて、縁紡ぎ基金(仮称)にします。
カフェ代は500円以上(上限はありません)です。
縁紡ぎ基金への寄付も歓迎です。
滞店時間は開店中であれば制限はありません。
なにも話さなくても寝ていても、仕事してもいいです。
但し、他の人、特に私に迷惑をかけることはしてほしくありません。
もし誰かと話したい場合は、気が向いたら私が相手をしますが、確実ではありません。
ちなみにきちんと相談したいことがある人への相談には応じますが、有料です。
まあ料金は勝手に決めてくださっていいですが、その料金は縁紡ぎ基金にではなく、私の日当になります。
気が向いたら、私から基金に寄付しますが、気が向かない場合は、私の生活費になります。
これも領収書は出ません。
但し、10万円を超える場合は、検討します。
私は、たぶんずっといると思いますが、本を読んでいるかもしれません。
機嫌が悪い時もあるかもしれませんので、ご注意ください。
当面は湯島ですが、誰かが無償でお店を提供してくれたら、湯島近くであればそこに移ります。
そんなわけで、お店を提供してくれる人も公募します。
縁紡ぎ基金がたくさんたまったら、常設店を開きたいです。
そうなったら、私は利用客になりたいと思いますので、だれかやる人を公募します。
最初の開店日は、2月7日の午前11時から午後4時までです。
特にオープン記念イベントはありません。
ランチメニューもありませんが、持込みは自由です。
私の分も持ってきてくれるとうれしいです。
誰も来ない場合は、私はランチ抜きになります。
お客様が一人も来なくても、少なくとも3か月は継続します。
さてさてどうなるでしょうか。
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