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2018/02/22

■節子への挽歌3785:ミニ同窓会

節子
湯島で小学校時代のミニ同窓会でした。
節子も知っている何人かも来ましたが、なかには数十年会っていなかった人もいました。

ひとりが胃がんになってしまい、昨年手術したのですが、彼がなんとなくみんなに会いたがっている風だったので、それとなく何人かに声をかけたのがきっかけです。
ところが、本人がまだみんなには言いたくないというので、延期になっていました。
節子との体験もあるのに、まだ私は、病気になった人の気持ちを理解することができずにいます。
困ったものですが。

今年になって、彼が胃がん手術をしたことを何人かに公開したので、それでは集まりをやろうとなったのですが、予想以上に参加者が多くなってしまいました。
たぶんみんなやはり会いたい気分があるのだろうと気づきました。
ここでも人の気持が、まったくわかっていない自分がいました。

集まりでは、彼が胃がん手術を改めてオープンにしました。
初めて聞く人もいて、驚いたでしょう。
久しぶりになつかしい集まりでの最初の言葉が、胃がん手術の報告。
まあ異例な出だしです。
しかし、そうしたら他の人も、いろいろと自分が抱えている事情を話しだしました。
病気のことだけではありません。
実にいろんなことです。
これまであまり話したことのないことを、はじめて口にした人もいました。
幸せなこともつらいことも、語りだしたのです。
幸せなこともつらいことが、何の違和感もなく、絡み合いながら話が進みました。
小学校時代の友だちは、やはりとても不思議なもので、奇妙な信頼関係や安心関係があるのです。

少しは知っていたことも、詳しく聞いて改めて驚いた話もありました。
そうだったのかとはじめて納得した話もあります。
みんなそれぞれにドラマがある。
しかし、なにが幸せで、なにが不幸かはわからない。
そんな気がしました。
一人ひとりからゆっくりと話を聞いて、何かできることはないかをみんなで話し合える場があるといいなと思いました。
家族は大事ですが、家族以外にも、そうした場があってもいいかもしれません。
それに家族のいない人もいます。

参加した一人がメールをくれました。

自分だけが苦労したと思っていましたが 皆様頑張られているのを伺い 明日からは 楽しく頑張ろうと お話から力を頂きました。

彼女は20年近く前に突然夫を亡くしました。
今回、一番元気だったのは彼女でした。
いまは独り住まいだそうです。

前に、死は人をつなげると書きましたが、病いもまた人をつなげます。
おかしな言い方ですが、孤独も人をつなげるかもしれません。
同窓会型サロンを、時々、湯島でやろうかと思います。
そうすれば、誰も孤立しないでしょう。
ある意味のコミュニティもつくれるかもしれません。

私はといえば、幼なじみの気安さもあって、少し、いや、だいぶ失礼な発言を重ねてしまいました。
それこそ「不適切な」発言もしてしまった気がします。
ぎりぎり許してもらえたかもしれませんが、最後に、私が一番信頼している人が、それとなくちくりと注意してくれました。
ありがたいことです。

やはり幼なじみの世界は、ちょっと違います。
それにとてもいい仲間にめぐまれているのです。
驚くことに、最後に私にカンパまでしていってくれました。
有機野菜まで持ってきてくれた人もいます。
お布施暮らしは、たくさんの豊かさを恵んでくれます。

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