■節子への挽歌3809:水素療法
節子
私の高血圧のことを心配してくれる人の話をもうひとつ。
こちらは「水素健康法」です。
友人が4冊の本を持ってきてくれたのですが、押しつけになると悪いと思ったのか、おずおずと1冊だけ私に渡して、もし気が向いたら読んでくださいと言ってくれました。
健康法は、人によってかなり効果は違いますので、人に勧めるのは勇気のいることです。
節子の病気がわかった時には、いろんな人がいろんなことを教えてくれて、私も節子もパニックになりかけたほどです。
みんな親切で教えてくれるのですが、当事者は藁をもつかむ思いが強いので、どうしてもそうしたことに振り回されがちです。
もちろん教えてもらうことはうれしいことですし、知らないよりも知っていたほうがいいに決まっています。
しかし、その渦中にいると判断力がおかしくなる。
特に私のように、基本的には何でもまずは信ずるような人は、そういう場合にはさらに冷静な判断ができなくなるのです。
困ったものですが。
それでも4年も渦中にあるといろんなことがわかってきます。
その頃、なんとかしてそういう俗説一覧表のようなものがつくれないかと思っていましたが、
節子を見送った後は、その気力が消え失せてしまいました。
友人が、わざわざ本を持ってきてくれたときは、別の集まりだったこともあり、1冊だけを受け取りました。
それを読んでいる時にハッと気づきました。
せっかく持ってきてくれたのに、受け取らずにいたことへの反省です。
それで他の3冊も読みたいと伝えたら、わざわざまた届けてくれました。
こうして思いはいつも裏目に出てしまうわけですが、4冊を読了しました。
水素療法はとてもいいものだと確信しました。
しかし、そこで思ったのは自分がやってみようということではなく、節子の時にこれを知っていたらよかったのにという思いです。
人は他者の健康には気を配れますが、自分のことになるとどうも気を配る気が起きません。
これって私だけのことでしょうか。
でもまあ一度、水素水とやらを飲んでみようと思っています。
どこで売っているのかよくわからないまま、まだ挑戦はしていないのですが。
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